日本語の接続詞の使い分けは、難しい場面も少なくありません。
そのような接続詞はどのように使分ければいいのか。
この記事では、「そして」と「それから」と「それで」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そして」とは?
「そして」は、接続詞の中でも前に述べたことについて、起こり得るもう一方のことを後から述べる際に用いられるものとなります。
前に述べたことに対し、あとから補足説明する際にも「そして」が用いられるほか、何かが起こり、その後、新たに何かが起こった際にも「そして」が用いられます。
「そして」の例文
・『今日は朝から曇天でした。そして、午後には雨が降り出しました』
・『彼は野球、そして、サッカーまで上手なスポーツ万能の少年です』
「それから」とは?
「それから」は、接続詞の中でも前に述べたことに続いて、何かを後から付け足す際に用いられるものとなります。
前に述べたことを同じ動作や状態を指し、一連の流れのもとで「それから」という言葉が用いられます。
まあ、一つの話が終わって、その後、新たに話が続く際にも「それから」が用いられます。
「それから」の例文
・『私は午前中仕事に行き、それから、彼と待ち合わせをしてデートを楽しみました』
・『スーパーで玉ねぎとジャガイモ、それから、お肉も忘れずに購入した』
「それで」とは?
「それで」は、接続詞の中でも前に述べたことは理由で、その結果を述べる際に用いられるものとなります。
前に何らかの理由を説明し、その後で、そのことの結果を述べる際に「それで」が用いられるほか、前者と後者の話が別の話題になる際や話を先に進める際にも「それで」が用いられます。
「それで」の例文
・『彼からの束縛に耐え切れなくなり、それで別れを決意しました』
・『最近、娘は学校で友達と勉強しているそうだ。それで、毎日帰宅が遅いというが本当なのか少し疑問です』
「そして」と「それから」と「それで」の違い
接続詞の前後には、それぞれ異なった内容のものが書かれています。
「そして」の前者には、ある事柄について書かれており、その事柄に起こり得る別の事柄を後者で述べる際「そして」が用いられます。
「それから」は、前者の事柄に続き、後者でその内容について付け加える際に用いられ、「それで」は、前者が理由、後者がその結果となります。
このように、前後の関係性に違いがあります。
そのため、前者に何が述べられているのか。
後者では何を述べるのか。
といったことを踏まえ使い分けことが大切です。
そうすることで、適切に使い分けることができます。
まとめ
3つの接続詞の中で、「それで」だけは、全く異なったものとなります。
「それで」の場合、後者で結果を表すほか、会話を先に進めるために用いられる言葉となり、使い方が少し異なります。
また、「そして」と「それから」を比較した場合、「それから」の方が後者で述べる内容を強調する傾向があります。