「家計は火の車」の英語とは?例文も含め、日本語や英語を分かりやすく解釈

「家計は火の車」の英語とは?日本語と英語

まだまだ先が見えない不景気大国日本。

日経平均株価は2万円後半台ですが、この恩恵を受けていないのは私だけでしょうか。

今回はそんな経済状況を表す『家計は火の車』について見ていきましょう。

「家計は火の車」の日本語での解釈

これは『家計が苦しい』という経済的な厳しい状況を表しています。

この表現の『火の車』ですが、実は仏教の考えに由来を持っている面白い表現です。

いわゆる『地獄』には悪人が乗る『火車』(かしゃ)というものがあり、これを『火の車』とも呼んでまるで地獄にいるかの様に経済状況が苦しいことを表す様になったそうです。

有名な作家の宮部みゆきさんの名作『火車』はクレジットカードの恐ろしさを描いたサスペンスでしたが、この題名の使われ方は正しいことが分かります。


「家計は火の車」の英語とは

当然家計が苦しいという状況は他の国でも存在していますので様々な表現があります。

『火の車』は流石に仏教由来ですので、英語には存在しませんが、どの様な表現があるのかを見てみましょう。


『Short on cash』と『Tight』

頻繁に使われる表現がこの二つです。

一つ目の『Short on cash』は『お金が不足している』という状況を表し、これが転じて『家計は火の車』と表現します。

『On』を『Of』にしても使うことが出来ます。

もう一つの『Tight』もイメージがしやすいのではないでしょうか。

日本語でも日程が厳しいなどを『スケジュールがタイトだ。』と言う様に、『厳しい』状況を表すときにも使える単語です。

『I am so tight financially. 』(私は経済的に厳しい。)などの表現として使えます。

『Live hand to mouth』

英語らしい表現がこの『Live hand to mouth』で、『家計は火の車』という意味になる独特の表現です。

意味が分からないと『手を口に?なんで?』という不思議な印象を持ってしまいますが、由来はその日手に入れた食べ物を直ぐに口に入れて食べてしまうぐらいに困窮している状況から来ているそうです。

英語らしいなかなか面白い表現ではないでしょうか。

「家計は火の車」を使った英語の例文(使用例)

・『I cannot afford to because our family is short on cash. 』(私の家の家計は火の車だからそんな余裕はないわ。『Can afford to 動詞』で『~をする余裕』という意味になります。)

・『People in this area live hand to mouth due to the fact that economic decline ruined entire industry. 』 (経済の悪化が産業をダメにした所為で、この地域の人々の家計は火の車です。『Due to~名詞』で『~の所為で』という意味になります。よく使われますので是非覚えて下さい。)

・『I will stay home this summer. My family is financially tight now. 』(この夏は家にいる予定です。今私の家計は火の車ですから。『Financially』を使うとしっかりと経済的な苦しさを表した『Tight』であるという表現ができます。 )

まとめ

如何でしたでしょうか。

ご紹介している内になんだか暗い気分になってしまう様な表現の『家計は火の車』でした。

イデオムの『Short on cash』は頻出単語ですし、『(Financially) tight』よりも良く使われていますので是非覚えてみて下さい。

この厳しい日本経済が早く良くなるのを祈りつつ今回のご説明を終わりたいと思います。