この記事では、「覆う」と「被せる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「覆う」とは?
何かで対象物の表面を包み込んで、外から見えなくするという意味です。
例えば、「布で覆う」や「雲が空を覆う」などの使い方があります。
覆うという動詞は、自動詞と他動詞の両方になります。
自動詞の場合は、「〇〇が覆う」という形になります。
例えば、「雲が空を覆う」や「傘が頭を覆う」などです。
他動詞の場合は、「〇〇を覆う」という形になります。
「被せる」とは?
何かを対象物の上に乗せるという意味です。
例えば、「帽子を被せる」や「お皿を料理に被せる」などの使い方があります。
被せるという動詞は、他動詞のみになります。
「〇〇を被せる」という形になります。
被せるという言葉には、隠す意味はあまりありません。
また、「被せる」には、罪や責任などを人に負わせるという意味もあります。
「覆う」と「被せる」の違い
「覆う」と「被せる」の違いを、分かりやすく解説します。
「覆う」と「被せる」は似たような意味を持つ動詞ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
「覆う」は、ものを隠したり、保護したりするために、薄く広さのあるものを表面にのせることを表します。
その一方で、「被せる」は、ものの上から何かをのせることを表します。
隠す意味合いは弱いと考えられます。
また、「覆う」は自動詞としても使えますが、「被せる」は他動詞としてしか使えません。
「覆う」の例文
・『雪が山を覆うさまは荘厳だ』
・『彼は彼女の顔を手で覆うことにした』
「被せる」の例文
・『鍋にふたを被せる』
・『彼は自分の考えを人に被せる』
まとめ
「覆う」と「被せる」は似た意味の動詞ですが、ニュアンスに違いがあります。
「覆う」は、何かを隠すために上からかぶせるという意味です。
その一方で、「被せる」は、何かを守るために上からかぶせるという意味です。
また、「被せる」は、何かを押し付けるという意味もあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。