この記事では、「副作用」と「反作用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「副作用」とは?
薬物の使用において、本来期待される働きに伴って現れる有害な働きを指します。
例えば、抗結核薬のストレプトマイシンによる難聴や、解熱薬のアンチピリンによる皮膚発疹などが副作用の例です。
副作用は、アレルギーによるもの、毒性によるもの、主作用が強く現れすぎるもの、主作用の働きによって二次的に発生するものなどがあります。
副作用は、医薬品の安全性や有効性を評価するために、臨床試験やモニタリング制度などで検討されます。
「反作用」とは?
力学で、ある物体が他の物体に力を及ぼすとき、同時に同じ大きさで逆向きの力を受けることを指します。
例えば、ロケットが燃料を燃やして下側に力を加えると、その反作用でロケットが上へと進みます。
また、ボートに乗った人がオールで片方の人を押すと、それぞれ反対側に移動します。
人がジャンプするときも、作用・反作用の法則を利用しています。
作用・反作用の法則とは、作用と反作用は「同時にはたらく」「力の大きさは等しい」「一直線上に逆向きにはたらく」という関係があるという法則です。
また、作用・反作用の法則は、物体の運動や相互作用を理解するために重要な法則です。
「副作用」と「反作用」の違い
「副作用」と「反作用」の違いを、分かりやすく解説します。
「副作用」とは、薬物の病気を治す作用とは別の、望ましくない作用のことです。
例えば、薬を飲んだら眠くなったり、吐き気がしたりすることが副作用です。
その一方で、「反作用」とは、物体に働くある作用に対して、同じ大きさで反対方向に働く作用のことです。
例えば、壁にボールをぶつけたら、ボールが跳ね返ってくることが反作用です。
「副作用」の例文
・『頭痛薬を飲みすぎると、胃に副作用が出る可能性があります』
・『この薬は効果が高いですが、副作用も強いので注意してください』
「反作用」の例文
・『ロケットは燃料を噴射することで、反作用で加速する』
・『地球は太陽に引力を及ぼすと同時に、太陽も地球に反作用の引力を及ぼす』
まとめ
「副作用」と「反作用」は似ているようですが、意味や使い方が異なります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。