この記事では、「妄言」と「妄想」の違いを分かりやすく説明していきます。
「妄言」とは?
「妄言」とは、根拠もなくみだりに言う言葉を意味します。
つまり、でまかせの言葉が「妄言」になります。
「妄言」の「妄」には、道理に外れている、でたらめ、いつわり、といった意味があります。
そのようなことを言葉にして発することが「妄言」です。
言い換えれば、「うそ」や「虚言」、「虚偽」、「出任せ」、「いい加減な言葉」などになります。
「妄想」とは?
「妄想」とは、根拠もなくあれこれと想像すること、真実でないものを真実であると誤って考えること、根拠のないありえない内容であるにもかかわらず確信を持ち、事実や論理によって訂正することができない主観的な信念、といった意味があります。
「想」には、心に思い浮かべる、考え、といった意味があります。
つまり、道理に外れている、でたらめなことについて思い浮かべる行為が「妄想」です。
「妄想」を用いた言葉には、「被害妄想」や「誇大妄想」などがあります。
「妄言」と「妄想」の違い
「妄言」と「妄想」の違いを、分かりやすく解説します。
「妄言」と「妄想」には、同じ「妄」が用いられています。
「妄」には、道理に外れている、でたらめ、いつわり、といった意味があります。
つまり、「妄言」の場合、「言」が用いられていることから、道理に外れている、でたらめ、いつわりを言葉に出して言うことを意味します。
一方、「妄想」には、心に思い浮かべる、考え、といった意味があります。
つまり、言葉にせず、心で思うだけの行為が「妄想」になります。
「妄言」の例文
・『あまりにもひどい妄言に対し彼は激怒した』
・『おそらく、彼女が話す内容は妄言だと思います』
「妄想」の例文
・『楽しいことを妄想するだけで実生活も楽しくなるものです』
・『彼女は昔から被害妄想が大きい』
まとめ
以上のように、言葉に出すのか、心で思うだけなのか。
その点に違いがあります。