この記事では、「咎」と「罪」の違いを分かりやすく説明していきます。
「咎(とが)」とは?
「咎」には以下の意味が含まれており、「科」とも表記されます。
・「過ち」や「しくじり」、「人から責められたり、非難されるような行為」
・「罪」や「罰されるべき行為」
・「非難されるような欠点」
「咎」の使い方
「咎」は「過ち」や「責任」の言い換えとしてや「お咎(とが)めを受ける」(=非難や叱責を受けること)、「咎人(とがにん)」(=罪を犯した人)という形で使用されることが多いです。
「罪(つみ)」とは?
「罪」には以下の意味が含まれています。
・「法律や道徳などの社会規範に背く行為」
・「罰」や「社会規範に反したために受ける制裁」
・「良くない結果に対する責任」
・「残酷な様」や「無慈悲な様」
・「宗教上の教義に背く行為」
「罪」の使い方
「罪」は「罪を犯す」や「罪に問われる」、「罪を被せる」などの形で使用されることが多いです。
「咎」と「罰」の違い
「咎」も「罪」も主たる意味は「社会規範に背く行為」や「非難されるべき行為」、「罰されるべき行為」を指しており、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「咎」の例文
・『今回のトラブルの咎は彼にあるようだ』
・『彼女は窃盗の咎で捕えられることになった』
・『咎人となったこと受け入れ、懺悔のために生きていく』
「罪」の例文
・『罪を犯した罰として彼は投獄されることになった』
・『彼女は詐欺行為を働いたことで罪に問われた』
・『罪深い行いとして、世界中から非難を受ける』
まとめ
・「咎」には「過ち」や「しくじり」、「罪」や「罰されるべき行為」などを意味する言葉です。
・「罪」には「法律や道徳などの社会規範に背く行為」、「社会規範に反したために受ける制裁」などを意味する言葉です。
・どちらも意味するところは「社会規範に背く行為」や「罰されるべき行為」であり、2語は類義語の関係に当たると言えます。