「道すがら」と「行きがけ」はいずれも移動する時に使う言葉ですが、詳細な意味合いが異なるため使い分けが必要です。
この記事では、「道すがら」と「行きがけ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「道すがら」とは?
「道すがら」は「道を歩きながら」や「道の途中で」という意味を持つ言葉です。
「〜すがら」は、名詞などの直後に付いて「始めから終わりまで」や「〜の間ずっと」、「何かをおこなう途中で」「〜のついでに」といった意味を表します。
「行きがけ」とは?
「行きがけ」は「特定の場所に行くついで」という意味があります。
そのほか、「どこかに足を運ぶ途中」という意味で使用される場合もあります。
「行きがけ」は「いきがけ」または「ゆきがけ」と発音します。
「道すがら」と「行きがけ」の違い
「道すがら」と「行きがけ」の違いを分かりやすく解説します。
「道すがら」は「道を歩きながら」や「道の途中で」を意味する言葉で、どこかに移動しながら何かの動作をおこなう際に用いられます。
一方、「行きがけ」は「どこかに行くついで」という意味合いが強い言葉ですが、「どこかに移動する途中」を示すこともあります。
後者の場合は「道すがら」とほぼ同じ意味合いと捉えられています。
「道すがら」の例文
「道すがら」は、「道を歩きながら何かをおこなう」もしくは「道の途中で何らかの動作をおこなう」場面で使用します。
どちらかというと文学的な印象が感じられる言葉なので、普段の生活ではあまり使わないかもしれません。
・『彼らは帰宅する道すがら大声で話をしていた』
・『会場に向かう道すがらスピーチ内容のことを考えた』
「行きがけ」の例文
「行きがけ」は「どこかに行くついで」あるいは「どこかに行く途中」という意味を表現する際に使用します。
日常生活でも気軽に使える表現です。
・『会社へ行きがけにコーヒーショップでラテを買おう』
・『行きがけに友人の家に立ち寄った』
まとめ
「道すがら」は「道を歩きながら」や「道の途中で」を示し、「行きがけ」は「どこかに行くついで」もしくは「どこかに行く途中」を示します。
両者同じような意味で使用できる場合があることも覚えておきましょう。
ぜひ語彙力アップの参考にしてください。