「読点」と「カンマ」は双方とも文章で使用する符号を示しますが、それぞれの意味や使い方に違いはあるのでしょうか。
この記事では、「読点」と「カンマ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「読点」とは?
「読点」は「とうてん」と読む言葉で、文章の途中で使用される「、」という記号のことを指します。
文章中における意味の区切りを示す際や、文章を読みやすくする目的で用いられます。
「てん」と呼ばれることもあります。
「カンマ」とは?
「カンマ」は英語の“comma”が語源となった言葉で、「横書きの文章の区切り」や「数字の区切り」に用いられる記号のことを意味します。
「,」と記され、「コンマ」と呼ばれることもあります。
なお、「カンマ」はもともと欧文に使われていた符号で、従来の日本語の文章にでは使われていなかったといわれています。
「読点」と「カンマ」の違い
「読点」と「カンマ」の違いを分かりやすく解説します。
「読点」も「カンマ」も「文章を区切る符号」という点は共通していますが、使用する状況が異なります。
日本語の文章においては「、」で表される「読点」を使うのが一般的ですが、文化庁の文化審議会による「公用文作成の考え方(建議)」によると、「句点には『』(マル)読点には『、』(テン)を用いることを原則とする。
横書きでは、読点に『,』(コンマ)を用いてもよい。
ただし、一つの文書内でどちらかに統一する」と記されており、横書きの公用文においては「カンマ」を用いることが可能とされています。
また、「読点」が主に文章でのみ使われる符号なのに対し、「カンマ」は文章の区切りのほか「数字の位取り」にも使用されるという違いもあります。
まとめ
「読点」と「カンマ」はいずれも「文章における区切り」を示しますが、「カンマ」は「横書きの文章に用いる符号」となります。
また、「カンマ」は「数字の区切り」にも使用することを覚えておきましょう。
ぜひ参考にして、言葉や記号の知識を深めてください。