「毀損」と「棄損」の違いとは?分かりやすく解釈

「毀損」と「棄損」の違いとは?違い

この記事では、「毀損」【きそん】と「棄損」【きそん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「毀損」とは?意味

物を壊してしまうことを「毀損」【きそん】といいます。

食器や壷など陶器でできたものを壊してしまうことを指し、壊すことに焦点を当てている言葉です。

使い方としては、「皿を毀損する」といって文化的に価値があるものをあえて選び、自分が壊してしまう行為を意味します。

価値があるものを低下させ、その貴重なものの人気を下げるといったときに使います。


「棄損」とは?意味

陶器や雑貨、電化製品を壊すことを「棄損」【きそん】といいます。

使い方としては、「器物を自ら棄損する」といって、物が壊れることを表すとき使う言葉です。

この意味が転じて、人の体面をそこない、利益に損害をもたらすという意味として使われています。

「毀損」とほぼ同じ意味になりますが、前は「毀」という字が表外字として使われていた時代があり、新聞の記事作成のときは代用表記として「棄」を新聞で使われていました。


「毀損」と「棄損」の違い

「毀損」「棄損」の違いを、分かりやすく解説します。

希少価値が高いものを壊したり、傷つけてその値段や人気を下げることを「毀損」といいます。

このことが転じて、相手の名誉を「毀損」させて会社の利益が下がるようにしたり、体面をそこなわせるといった場面で使われる言葉です。

もう一方の「棄損」は、物を壊す行為や名誉を傷つける、信用を失わせるといったとき使われています。

「毀損」の例文

・『表現方法によっては名誉毀損になるので、気をつけたい』
・『SNSでネット名誉毀損にあたる行為した人が捕まった』

「棄損」の例文

・『掲示板で嫌いな人の悪口を書き込んだら名誉棄損で訴えられた』
・『宅配途中で荷物が棄損されて品物が使い物にならなくなった』

まとめ

意味が同じ言葉を2つ取り上げましたが、場面によって使われている漢字に違いがありますので、使うタイミングを見計らって使ってみるといいでしょう。

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