この記事では、「初夏」と「孟夏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「初夏」とは?
夏のはじまりを表す言葉です。
読み方は「しょか」です。
旧暦では4月を指し、現在の暦では5月の初旬から6月の初旬の1ヶ月を指します。
例えば、「初夏の暑さ」「初夏の陽気」などと使います。
手紙などの挨拶では、「初夏の候いかがお過ごしでしょうか」などと季節を表します。
「孟夏」とは?
「初夏」と同じく夏のはじまりを表す言葉です。
読み方は「もうか」です。
「孟」には「四季のはじめの月」という意味があります。
よって「孟夏」で夏の初めの月である旧暦の4月を表します。
「孟夏」も手紙などの挨拶では「初夏」と同様に使えますが、常用漢字ではないため、一般的には「初夏」が使用されます。
「孟夏」は少々古めかしい印象を与えます。
「初夏」と「孟夏」の違い
「初夏」と「孟夏」の違いを、分かりやすく解説します。
「初夏」と「孟夏」は、どちらも夏の初めを意味する言葉ですが、違いがあります。
「初夏」は、現在の暦では5月の初旬から6月の初旬の1ヶ月を指します。
その一方で、「孟夏」は、常用漢字ではない字で「初夏」を表したものです。
古風な表現で、現代ではあまり使われません。
「初夏」の例文
・『カーテンをあけると初夏の日差しが差し込んできた』
・『初夏の爽やかな風を浴びて清々しい気持ちになる』
「孟夏」の例文
・『孟夏の候、体調には気をつけてお元気でお過ごしください』
・『孟夏のみぎり、皆様に置かれましてはいよいよご活躍のことと拝察いたします』
まとめ
「初夏」と「孟夏」はどちらも夏のはじめのことを意味する言葉ですが、使い方には違いがあります。
「初夏」は現代の暦で5月初旬から6月初旬の1ヶ月を指し、一般的に使用されます。
「孟夏」は旧暦の4月を指し、常用漢字ではないので、古風な印象を与えます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。