「守銭奴」は「金銭に対する執着心が非常に強い人」や「けちで欲が深い人」を指す言葉です。
良い意味では使用されない言葉ですが、英語にも「守銭奴」と同等の意味を持つ単語が存在します。
この記事では、「守銭奴」の日本語での解釈や英語での表現を分かりやすく解説していきます。
「守銭奴」の日本語での解釈
「守銭奴」は、「銭を守るやつ」と表記される通り「金銭を貯めることに対する執着心が異常に強い人」や「貪欲な人」「ケチな人」などを示す際に使用する言葉です。
基本的にはネガティブな表現として用いられ、お金を適度に節約する人とは区別されます。
「守銭奴」の英語とは?
「守銭奴」の直訳とされる英語は“miser”で、「守銭奴」もしくは「金銭を貯め込んでいる人」「ケチな人」「欲張り」などの意味で使用されています。
「自分勝手な人」という意味もあり、「守銭奴」と同じくポディシブな意味合いでは使われていないようです。
「守銭奴」を婉曲的に表現する英語として知られているのが“scrooge”です。
“scrooge”はチャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」に登場する老人の名前で、ケチで意地悪な性格を持っていることから「守銭奴」の代名詞のようなニュアンスで使用されています。
「守銭奴」を使った英語の例文(使用例)
次に、「守銭奴」と同等の意味で使用できる“miser”と“scrooge”の使い方について解説します。
・“Even though he is wealthy, he is a miser.”(「彼は裕福なのにもかかわらず守銭奴だ」という内容の例文です。miserの品詞は名詞のみのため、動詞や形容詞などとしては使用しません。)
・“My uncle is a greedy miser.”(「私の叔父は欲深い守銭奴です」を意味する例文です。「強欲な」「欲張りの」を示す形容詞の“greedy”が“miser”を修飾しています。)
・“This is just between us, my boss is a scrooge.”(「ここだけの話だけど、私の上司は守銭奴だ」といった内容の例文です。scroogeも名詞にあたるので、動詞や形容詞などとしては使いません。)
・“Sometimes my father looks like scrooge.”(「ときどき父が守銭奴のように見える」を意味する例文です。“look like scrooge”(スクルージのように見える)で「守銭奴のように見える」という表現になります。)
まとめ
「守銭奴」と同じような意味で使用できる英語は“miser”や“scrooge”です。
直訳の言葉だけでなく、小説に登場する人物の名前が用いられているのが面白いポイントといえるでしょう。
双方とも前向きな言葉ではありませんが、英語学習の参考に役立ててください。