「一騎当千」の英語とは?例文も含め、日本語と英語を分かりやすく解釈

「一騎当千」の英語とは?日本語と英語

剣や槍を使って戦っていた戦国時代の日本や中国では、様々な言葉で勇猛な戦士を褒めたたえる言葉がありました。

最近では三国志や戦国時代の武将を使ったゲームなどでも使われる単語に『一騎当千』があります。

これも戦士を褒めたたえる言葉です。

現代においては昔の様な戦で武功を上げるというのはなかなかないですが、言葉としては今も残っている表現です。

英語ではどの様な使われ方をしているのでしょうか。

是非見てみましょう。

「一騎当千」の日本語での解釈

この表現は『一人で1000人の兵士に値するぐらい優れた戦士』という最上級に褒めたたえる表現です。

本当に1000人を一人で倒すことなどできはしないのですが、それぐらいの価値があるという意味です。

現代では昔の様に頻繁な戦争や紛争はありません。

しかしビジネスやスポーツなどで積極的かつ、優秀な成績を残す人間に対して使うこともある表現です。

転じて『類まれなる優秀な』という意味として使われることが今は多い表現になっています。


「一騎当千」の英語とは

実は『一騎当千』という言葉は英語には存在しない表現で、はっきりとこれに該当する単語やイデオムもありません。

しかし当然英語の生まれたヨーロッパでは騎士がいますし、アメリカやイギリスは強い軍隊を持つ国でもありますので、『勇ましい戦士』という意味でも『類まれなる優秀な』という意味でも使われる表現はあります。

今回はそれぞれ1つづつを見てみましょう。


『Mighty warrior』

最も『一騎当千』に近い表現はこの『Mighty warrior』です。

『Mighty』は『Powerful』よりも更に肉体的に強く頑丈な言葉を表す形容詞です。

アメコミで『マイティ・ソー』という実写映画にもなった作品がありますが、主人公の『ソー』(ちなみに北欧神話の神『トール』が元ネタです。)
『勇敢な戦士』という意味では『Brave warrior』という表現もしますが、日本語の様に大きな数字で表現する言葉が無いのは、戦いの歴史があるヨーロッパを見ると少し不思議に感じるかもしれません。

比喩表現としては使うこともあるのは日本語も英語でも変わりません。

『Extraordinary』や『Undefeatable』

形容詞で『類まれなる有能さ』や『一騎当千』に近い『無敵の』という意味を表現することは英語ではとても多くあります。

例えば『Extraordinary』で『普通ではない』という意味になります。

また、『Undefeatable』で『無敵の』など様々な形容詞があります。

日本語には逆にこの様な一言で表す単語は少ないのではないでしょうか。

『一騎当千』を使った英語の例文(使用例)

『He won the projects a lot as he is a mighty warrior to our team. (彼は多くのプロジェクト受注を成功させてきた、我々のチームにとって一騎当千の様な人材だ。比喩表現として使用しています。『Like』と『As』の文法ルールに注意しましょう。)
・『He is a undefeatable guy on the competition. No one can beat him. 』 (彼は試合で一騎当千だ。だれも彼を倒せない。スポーツなどの大会でもこの様に出場する選手を『戦士』に見立てて表現することがとても多いです。)
・『He is one of the extraordinary sales people in our company. 』(彼は我々の会社の中でも一騎当千の営業マンの一人だ。 = 類まれな営業マンだ。一騎当千を並外れて優れた人材という意味で『Extraordinary』を使って表現しています。)

まとめ

如何でしたでしょうか。

じつはそのままの英語表現や英単語が存在しない日本語ならではの表現である『一騎当千』でした。

イデオムや熟語、諺は共通するものもあれば日本語や英語の片側にしか存在しない表現などもあります。

例えば『早起きは三文の得』は英語でも『Early bird catches the worm. 』など使っている単語は違えど意味は共通するものもありますが、『Bury the hatchet』(手斧を埋める)が『仲直りする』など日本語にはない表現が存在するのは言語の面白い部分ではないでしょうか。