この記事では、「ものさし」と「尺度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ものさし」とは?
「ものさし」とは物の長さを計るための道具です。
漢字で物差しと書き、道具の名前としては真っ直ぐな線を指すための定規に、目盛や印がついていて物差しの機能がついたものも一般的なので、定規と混同されている事も少なくありません。
またものさしは長さや大きさの基準を決めるためにも使われた道具であることから、道具の名前から転じて物事についての評価や判断を下すための基準を指す言葉としても使われます。
「尺度」とは?
「尺度」とはものを計る時の基準です。
例えば現代では1mを100等分したものの1つの長さが1cm、1mの1000倍の長さが1kmと定義されていますが、これらを長さの尺度と言います。
長さや重量だけでなく、何かの判断基準や標準を指すことにも使われる言葉です。
また尺という昔の長さの単位が名前に使われていることからわかるように、特に長さを計る時の基準という意味で使われ、そこから転じて長さそのものを指したり、長さを計る道具を指す言葉としても使われます。
「ものさし」と「尺度」の違い
「ものさし」と「尺度」の違いを、分かりやすく解説します。
長さを計るための道具が「ものさし」で、長さを始めとしたものを計量する時の基準が「尺度」です。
「ものさし」は道具の名前から転じて物事の評価や判断の基準という意味を含むようになり、「尺度」は基準から転じて長さを計る道具や長さの実数値を指す意味でも使われるようになりました。
まとめ
長さを計る道具の名前が転じて判断の基準としても使われるようになったのが「ものさし」で、長さを始めとした様々なものの軽量基準を指す言葉が転じて長さを計る道具の呼び名としても使われるようになったのが「尺度」です。
今でこそ同じ意味を持つ言葉として使われていますが、それぞれどういった意味が先にあったかが違います。