この記事では、「こんなに」と「これほど」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こんなに」とは?
自分の手元やそばにあるものを指して言うことを意味する言葉です。
例えば、「こんなに優しくしてもらったのは初めてです」「こんなに面白い漫画は見たことありません」「こんなに暑くては仕事に集中できない」「私はこんなに食べきれない」などのように、自分の近くのことに対して使います。
また、実際に目に見えていなくても、精神的に近ければ「こんなに」を使うことが可能です。
例えば、「こんなに愛しているのになぜ伝わらないのだろう」のように、自分の感情を表現するときにも使えます。
「これほど」とは?
程度が高いことを強調する言葉です。
例えば、「彼の才能はこれほどすごい」「この本はこれほど面白い」「これほど遅くなるとは夢にも思っていなかった」などのように、某事物の巨大程度や数量を表現するときに使います。
また、「これほど」とは、自分の手元やそばにあるものだけでなく、相手側や遠くにあるものに対しても使うことが可能です。
例えば、「あの人はこれほどまでに嘘つきだったとは」「これほどの災害は見たことがない」などのように、自分とは離れたことに対しても使えます。
「こんなに」と「これほど」の違い
「こんなに」と「これほど」の違いを、分かりやすく解説します。
「こんなに」と「これほど」は、どちらも程度や分量を表す言葉ですが、使い方に違いがあります。
一般的に、「こんなに」は自分の手元やそばにあるものを指して使い、「これほど」は目の前に示されているものを指して使います。
「こんなに」の例文
・『こんなにたくさんの本を読んだのは、本当にすごいですね』
・『こんなに美味しいケーキは初めて食べました』
「これほど」の例文
・『これほどの才能を持っているのに、なぜもっと活躍しないのですか』
・『これほどの災害に直面しても、彼らは決してあきらめませんでした』
まとめ
「こんなに」と「これほど」の違いは、自分に対して近いか遠いかの距離によってではなく、程度や数量の強調によって使い分ける言葉と言えます。