デジタル庁という組織が日本に発足したのは2021年の9月でした。
しかし、このデジタル庁が何のために作られたのか、そもそも「デジタル」とは何かということさえも明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、「デジタル」と「アナログ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「デジタル」とは?
「デジタル」とは、英語の「digital」をカタカナで表記したもので、今では日本語でも「デジタル」が最も使われますが、本来は「数えられる」という意味で、起源は5本指のことを「digit」と言ったことから来ています。
つまり「いち、に、さん、し、ご」と数えられるのがデジタル」ということになります。
「アナログ」とは?
「アナログ」とは、英語の「analog」をカタカナで表記したもので、「連続的なもの」という意味を持ちます。
「analog」の語源は「analogy」つまり「相似」とか「比喩」という意味の言葉と同じで、「似ているけどちょっと違う」ということです。
ここから少しずつ連続してゆくものを「アナログ」と言うようになったということです。
「デジタル」と「アナログ」の違い
「デジタル」と「アナログ」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの違いを説明するのに最適なのはやはり「時計」でしょう。
例えば1時から2時になる時、「デジタル時計」は数字が一瞬で1から2に変わりますが、「アナログ時計」は1の目盛りから2の目盛りに少しずつ動いて行きます。
つまり1時と2時の間には無限の中間点があるということです。
「デジタル」は「アナログ」の様に中間がないと言ってもいいでしょう。
この違いは言い換えれば、曖昧なものを受け入れることができるかできないかの違いです。
コンピュータのようなデジタル機器は、もともと1か0かの計算がベースなので、基本的には曖昧なものは存在できません。
まとめ
この記事では「デジタル」と「アナログ」に関して説明してきました。
ここまで述べてきたように、コンピュータやIT的なものが「デジタル」であるというのは物事の一面しか見ていません。
コンピュータでなくとも「デジタル」なものは世の中にたくさんあり、それはある意味では哲学であるとも言えるでしょう。