ワイン好きなら違いがわからないのは恥!?
この記事では、「ソーヴィニヨン・ブラン」と「シャルドネ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ソーヴィニヨン・ブラン」とは?
白ワインに使われるブドウ種として有名であり、特にその名前の通りにフランス、ボルドー地方の辛口白ワインの代名詞と言ってもいいでしょう。
ボルドーでは甘口の白ワインには「セミヨン」種しか使われませんが、貴腐ワインで有名なソーテルヌのシャトーで使われる4品種の1つに該当します。
気温や育成条件で味わいが異なるのは貴腐ワインに使われている事からも明らかだと言えるでしょう。
フランスで作られた同種は酸味が強くなる傾向にありますが、チリやニュージーランド、南アフリカなど南半球で育てられた「ソーヴィニヨン・ブラン」は酸味が少なく複雑な味わいに仕上がります。
「シャルドネ」とは?
日本で白ワインを一気に身近にした品種だと言っていいでしょう。
フランスはもとより19世紀に移植されたアメリカ・カリフォルニア州ではカリフォルニアワインの代名詞ともいえる白ブドウ品種です。
世界各地で栽培されており、ワイン用品種では5本の指に入るほど。
フランスではシャンパーニュ地方のスパーリング・シャルドネ100%の「ブラン・ド・ブラン」はあまりに有名。
その他にも「シャブリ」や「モンラッシェ」など有名銘柄には事欠かしません。
「ソーヴィニヨン・ブラン」と「シャルドネ」の違い
「ソーヴィニヨン・ブラン」と「シャルドネ」の違いを、分かりやすく解説します。
同じ白ブドウではありますが、育成条件で味わいも変わりますが、より個性がないのが後者の特徴だと言っていいでしょう。
テロワールいわば土壌、気候、栽培法で味が大きく変化するためです。
前者も寒冷地と温暖地でテイストは変わりますが、それ以上に多様性があると言えるでしょう。
原産国フランスで比較すれば「ソーヴィニヨン・ブラン」はボルドーの辛口の白ワインの代名詞、「シャルドネ」はブルゴーニュの白ワインの代名詞だと言っていいでしょう。
ボルドーとブルゴーニュ、フランスを代表するワイン生産地の白ワインの顔とも言えます。
また貴腐ワインで有名なソーテルヌは前者、シャンパーニュのスパーリングは後者と対極的です。
まとめ
両品種ともフランス・アメリカ・チリ・ニュージーランドと大規模に作られている国の顔ぶれは共通ですが、より作付面積が多いのは「シャルドネ」です。
フランスでは「シャルドネ」はブルゴーニュを代表する白ブドウ品種であり、「ソーヴィニヨン・ブラン」ボルドーワインを代表する白ブドウ品種。
二大ワイン生産地のそれぞれの白ブドウの顔だと言っていいでしょう。