「定跡」と「手筋」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「定跡」と「手筋」の違いとは?違い

この記事では、「定跡」「手筋」の違いを分かりやすく説明していきます。

「定跡」とは?

「定跡」とは競技の歴史の中で研鑽された結果生まれた、その場での最善とされる打ち方です。

特に将棋やチェスのようなコマを使うゲームにおいて、研究の末に最善とされた手の打ち方が定跡と呼ばれます。

この研究は競技者が一人で研究したものでなく、実戦やその後の感想戦も含めて他の競技者とも知恵を合わせて研究したものです。

中長期的に見てこのような流れで打ち進めれば最大限有利になれる、相手の打ち筋に対して最悪でも互角程度にはなれるという戦法が定跡と言えます。


「手筋」とは?

「手筋」とはそうすると効果的である適しているという打ち方です。

手筋も競技の歴史と研究によって生まれた打ち方ですが、この勝負はこういった打ち方で戦おうというゲーム全体の進め方ではなく、この形になった時にはこういう打ち方がよく効くというような局面ごとの有効手段を指します。

そのため2手3手だけの短いものが多いですし一手だけの手筋もあり、それぞれの局面で短期的に見て特に効果的な打ち方が手筋です。


「定跡」と「手筋」の違い

「定跡」「手筋」の違いを、分かりやすく解説します。

ゲームをこのように打ち進めると強力な布陣になる、相手の打ち方に対して互角あるいは有利になれるという打ち方が「定跡」で、局面ごとの有効打や効果的な打ち方が「手筋」です。

「定跡」は中長期的に見て戦局を有利に進め不利を避けるための打ち方ですが、「手筋」は有利を決定づけたり不利を打開する短期的な打ち方になります。

まとめ

どちらも競技の歴史や研究によって有効性があると確立されたセオリーですが、「定跡」は中長期的な視点で見た打ち方の具体的な進め方なのに対し、「手筋」はそれぞれの局面で可能な限りの戦果を出すための短期的に効果を発揮させる打ち方です。

基本的には「定跡」に沿ってゲームを有利に進め、その有利を覆せなくする「手筋」によって勝利を確定的なものにするのが目標になります。

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