この記事では、「誘導」と「誘引」の違いを分かりやすく説明していきます。
「誘導」とは?
誘導は、ゆうどうと読むのが正しい読み方となっているのです。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、他者を導くやおびき寄せるといった意味を持っている誘の漢字に、みちびくとか、案内する等の意味の導の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ誘導は、誘ってある所まで導く事を表すのです。
場所だけでなく、特定の状況に導く事に対してもこの誘導の言葉は使われています。
「誘引」とは?
誘引は、ゆういんと読むのが正解です。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、さそい出すやいざなう等の意味を所有する誘の漢字に、引き寄せるとか連れて行くという意味がある引の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から誘引は、誘い入れる事を示すのです。
相手を誘い出した上で、とある場所まで引き入れるといった意味の言葉として、この誘引は用いられています。
「誘導」と「誘引」の違い
「誘導」と「誘引」の違いを、分かりやすく解説します。
誘導と誘引の漢字表記を並べた上で見比べを行ってみると、2文字目の漢字が導と引という違いが存在する事に気付けるものです。
逆に言えば、最初の誘の漢字は同じであり、どちらも文字通り、誘う事に関連した意味合いを有しています。
ただし意味のニュアンスには違いがあり、誘導は、人やものをある状態や場所に誘い導く事を表すのです。
もう一方の誘引は、相手を誘い出した上で目的地に引き入れる、という意味を示します。
まとめ
2つの言葉には共通する漢字があるだけでなく、どちらも誘う事に関連した意味を表現するのです。
そのため混同する恐れはないとは言えませんが、意味のニュアンスには相違点もあるので、それぞれの言葉の意味を把握すれば上手に使い分けが出来ます。
ちなみに誘導は、ある地点とか状態に相手を誘い導く事を意味する言葉です。
対する誘引は、相手を誘い出した上で、目的とする場所に誘い込むという意味の言葉として用いられています。