この記事では、「程遠い」と「遠い」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「程遠い」とは?
どうやっても目的がかなわないと思う状況を「程遠い」【ほどとおい】といいます。
例えば、人々が宇宙で暮らすため惑星に酸素を増やし、生活ができるように建物を建てるのはまだそう簡単に現実的ではない現状を指すのです。
このように、距離が遠すぎて到着しそうにないという意味から、時間的にも無理、内容によって隔たりがあるため現実的ではない場面で使われています。
「遠い」とは?
距離がある場所を「遠い」【とおい】といいます。
時間がかかり、簡単には到着しない場所で心理的に困難と感じるのです。
また、テレビから遠い場所で映像がよく見えない空間的な問題が生じたとき「遠い」といいます。
このようなところから、まだ現実的にならないと思う現状で「彼の発想が現実的になるのは遠い未来になるだろう」と、今は困難な状態を表すのです。
「程遠い」と「遠い」の違い
「程遠い」と「遠い」の違いを、分かりやすく解説します。
物理的に現実的ではない状況であるとき「程遠い」といいます。
あまりにも考えていることがかないそうになく、いつまでも結果が出ないと思うとき「この研究で結果を出せる日は程遠い」と諦める気持ちが出てしまうのです。
もう一方の「遠い」は、距離があるため歩きでは早く到着できない場所であったり、部屋が広くて物が取れないといったとき「遠くて届かない」と伝えます。
「程遠い」の例文
・『不器用で仕事ができない部下が独立して起業するのは程遠い』
・『各家庭に300万円もする家事ロボットが普及するのは程遠い』
「遠い」の例文
・『遠い場所に座っていたので、演説する人の声が聞こえにくかった』
・『駅から車で2時間もかかる観光地に行くにはあまりにも遠い』
まとめ
「遠」という漢字を使うだけで、いかに今いる場所から距離があるか分かります。
どのように使えばどれほど苦労するほど「遠い」場所であるか伝えてみましょう。
