この記事では、「累計」と「延べ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「累計」とは?
「累計」は「るいけい」と読みます。
それぞれの項目や部数を足し算していった、最終合計をあらわします。
ちなみに「累計」の「累」は、重ね合わせるというニュアンスがあります。
累年というと年の重なりをあらわし、累代というと代々の重なりをしめします。
累計はおもに企業が自社製品がどのくらい売れたかの目安として使用します。
累計販売台数というと、トータルでどのくらい販売されたかの台数を表示しています。
足し合わせたもの、総合計をいいます。
「延べ」とは?
累計とごちゃ混ぜになりやすいのが「延べ」です。
こちらもトータルの積み上げ数のこと。
複数のものが登場する際に用いるやり方で、工事の予算を出す時や建物の広さを算出する時に用います。
またそれぞれの人数を日ごとに足していった数をあらわします。
「延べ」の「延」には、範囲や引きのばしというニュアンスがあります。
一定の期間をあらわす長いベルトの上にのっているのが「延べ」です。
ある期間における宿泊数や来訪者数の合計、そして建物の延べ床面積などに使われているので覚えておきましょう。
「累計」と「延べ」の違い
「累計」と「延べ」の違いを、分かりやすく解説します。
分かりやすく例えるのなら「累計」は、商品や物によく使われます。
そして「延べ」は人数や建物の面積に用いられます。
「累計」は発売からこれまでの総売り上げ台数、総再生回数などに用いられます。
一方で「延べ」は2023年度、前年度など、ある期間における総合計をあらわします。
違いを区別しておきましょう。
「累計」の例文
・『人気アニメの累計販売数が、100万部をこえた』
・『累計1億回再生された、動画を観た』
「延べ」の例文
・『延べ床面積が70㎡を超える、広い戸建てだった』
・『前年度の延べ宿泊者数は、50万人を上回った』
まとめ
「累計」と「延べ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
似ている表現の違いを知って、日本語の奥深さをかみしめていきましょう。