「長所」と「取り柄」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「長所」と「取り柄」の違いとは?違い

この記事では、「長所」「取り柄」の違いを分かりやすく説明していきます。

「長所」とは?

「長所」とは性質や性能で優れている要素を指す言葉です。

大抵のものには良いところと悪いところがあるものですが、その良いところが長所と呼ばれます。

仕事の手を抜かない人は真面目なところが長所と言われますし、頑丈な道具は壊れにくいのが長所と言われるでしょう。

人はもちろん人以外の動物や生き物ではない物質、更には形のない概念などのありとあらゆるものに対して、その優れている点を指す言葉が長所です。


「取り柄」とは?

「取り柄」とは人の優れている点を指す言葉です。

基本的に取り柄という言葉は人に対してしか使われません。

また取り柄という言葉は優れている点を指す言葉ではありますが、逆にそれ以外は特に優れていないというような謙遜あるいは卑下するような意味合いを込めて使われがちな言葉です。

ただし必ずしもそれ以外は大したことがないという意味を含むわけではないので、人に対して取り柄という表現を使うことが失礼になるわけではありません。


「長所」と「取り柄」の違い

「長所」「取り柄」の違いを、分かりやすく解説します。

ものの優れている要素を指すのが「長所」で、人の優れている要素を指すのが「取り柄」です。

「長所」は何に対しても使えて、卑下や謙遜する意味合いは込められていません。

しかし「取り柄」は基本的に人に対して使われ、それだけが優れていて他は優れていないというような卑下あるいは謙遜の意味合いを込めて使われがちです。

「長所」の例文

・『費用対効果の高さが長所の製品』
・『人当たりの良さは長所と言える』

「取り柄」の例文

・『元気だけが自分の取り柄だ』
・『野球しか取り柄がない』

まとめ

ものの優れている要素を指す言葉として広く使える言葉が「長所」で、人に対してのみ使えるのが「取り柄」です。

意味的には同じではありますが、「長所」はフラットに何にでも使えるのに対し、「取り柄」は対象を狭め卑下や謙遜という意味合いを含めて使えるというのが特徴になります。

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