この記事では、「転がる」と「転ぶ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「転がる」とは?
地面に横たわり、円を描いて回りながら動くことを「転がる」【ころがる】といいます。
体を丸めるというよりも、両足を伸ばした状態で左右に回りながらころころと回転する行動を指す言葉です。
たいていは楽しいことが起きたとき、全身でその気持ちを表すために使われています。
ただ、あまりにも悔しいと思う出来事が起きたとき、苛立つ感情を表すために激しく転がるのです。
「転ぶ」とは?
歩いているとき、段差につまづいて前や横に倒れることを「転ぶ」【ころぶ】といいます。
それまでは安定した動きでしっかり両足に力を入れて前に歩けていましたが、疲れて足がもつれてしまったとき体が安定せず、倒れてしまうのです。
とくに背が高く、二足歩行の人間は倒れやすく、勢いよく前のめりに「転ぶ」ことが多い生き物でもあります。
「転がる」と「転ぶ」の違い
ここでは「転がる」と「転ぶ」の違いを、分かりやすく解説します。
勢いよく地面を回転する動作を「転がる」といいます。
全身がまるでボールのように回りながら移動する様を表すのです。
もう一方の「転ぶ」は、二足歩行の人間が段差に足を取られて前のめりになったり、石につま先が引っかかって全身が斜めになって倒れます。
たいていは歩いていたときか、急に走って足がもつれて倒れてしまうわけです。
「転がる」は感情が高まったときに見せる人間や動物の動きですが、「転ぶ」は意識せず、いきなり起こる動きを表します。
「転がる」の例文
・『振袖を買ってもらった妹は、嬉しい気持ちを転がる動作で伝えた』
・『爆撃の間、まるで転がるような衝撃を受けて恐怖を覚えた』
「転ぶ」の例文
・『急な階段を勢いよく上がった妹は、体勢を崩して前のめりに転ぶ』
・『重い荷物を背負って歩く人が転ぶと、辺りに物がぶつかる音が響いた』
まとめ
「転」という漢字を使っている言葉ですが、どのようなことが原因であるかに注目してみれば、使い方が分かるようになるでしょう。