この記事では、「添いかねる」と「添えかねる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「添いかねる」とは?
添いかねるとは、添うことができないことをいいます。
添うにはそばを離れずにいるとか夫婦になる、親しく交際する、付け加わるなど複数の意味がありますが、添いかねるの「添う」は要望を叶えるという意味で用いられています。
添いかねるは要望を叶えることができないことを表していて、添いたい気持ちがあっても添えない状況にあります。
「かねる」は断る時に用いられる婉曲的な表現で、「できない、むずかしい」といった意味があります。
遠回しに相手の要望を否定しているのです。
採用選考などで不採用を通知する際に、「ご希望には添いかねる結果となりました」などと通知することもあります。
単に不採用や不合格というよりも相手に対する配慮が感じられる表現です。
「添えかねる」とは?
添えかねるという言葉はありません。
添いかねるのことを添えかねると覚えている人もおり、混同しやすい言葉といえます。
なぜ添えかねると覚えている人が多いのかというと、「添える」という言葉があるからです。
添えるには、「引き立たせるため付け加える、主となるもののそばに付ける」といった意味があります。
「添いかねる」と「添えかねる」の違い
添いかねるは添うことができないという意味で、添えかねるという言葉ありません。
添いかねるのことを添えかねると覚えている人もおり、間違いやすい言葉といえます。
「添いかねる」の例文
・『大変恐れ入りますが今回はご希望に添いかねる結果となりました』
・『ご希望に添いかねる場合もありますのでお含みおきください』
まとめ
添いかねるは添うことができないという意味で、要望や期待に応えることができないことを表しています。
添いかねるを添えかねると覚えている人もいますが、添えかねるという表現はありません。
添えかねるというと間違いなので、注意する必要があります。