「試金石」と「準則」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「試金石」と「準則」の違いとは?違い

この記事では、「試金石」「準則」の違いを分かりやすく説明していきます。

「試金石」とは?

もともとは金などの貴金属の純度を調べるために使用した黒色の硬い石のことを言います。

この石に金属をこすりつけることによって、その痕の色を標準品の色と比較して純度を判定することが可能です。

そこから転じて、物事の価値や人の力量などを計る基準となる材料や方法を「試金石」と呼ぶようになったとされています。


「準則」とは?

規則にのっとることや、よりどころとすべき規則のことを言います。

規則とは、決まりごとや制度のことで、社会や組織で共通に守られるべきものです。

準則とは、規則に従って行動したり、物事を考えたりすることを指します。

また、規則を定める際の基準や、規則に基づいて判断する際の根拠となるものも準則と呼びます。


「試金石」と「準則」の違い

「試金石」「準則」の違いを、分かりやすく解説します。

「試金石」「準則」の違いは、前者が試験的な基準であり、後者が定められた基準であるという点です。

また、前者は物事の価値や人の力量を計るという目的がありますが、後者は物事の進め方や判断の仕方を示すという目的があることが違いとして挙げられます。

「試金石」の例文

・『彼の海外への単身赴任は、彼女との愛を確かめるための良い試金石となった』
・『今回のプロジェクトの成否は、わが社の今後を占う試金石となるだろう』

「準則」の例文

・『彼は常に準則に従って行動する信頼できる人物です』
・『新しい制度を導入するにあたって、準則を作りました』

まとめ

「試金石」とは、もともとは金などの貴金属の純度を調べるために使われる黒色の硬い石のことです。

そこから転じて、物事の価値や人の力量などを判断する基準や材料という意味で使われます。

その一方で、「準則」とは、規則に従うことや、規則にならって定められたものという意味で使用されます。

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