「良心」と「道徳心」は、同じことを意味するのか。
それとも、別のことを意味するのか。
この記事では、「良心」と「道徳心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「良心」とは?
「良い心」と書いて、「良心」。
善悪や正邪を判断し、正しい行動をとる心の動きを意味する言葉です。
良いことや悪いこと。
正しいことや正しくないこと。
を判断し、自分自身の行動を正しく行う心の働きが「良心」となります。
言い換えれば、「モラル」や「正義感」、「責任感」などと同じです。
また、対義語は「悪心」です。
「良心」の使い方
「良心」は「良心がとがめる」や「良心の呵責」、「良心的」、「良心の痛み」、「良心がある」、「良心がない」などといった形で用います。
「道徳心」とは?
道徳を守ることが「道徳心」です。
善悪を判断し善を行おうとする心が「道徳心」となり、人が善悪をわきまえ、正しい行動をとる心を意味する言葉となります。
言い換えれば、「善心」や「道徳感覚」、「道義心」、「善悪の観念」、「道徳観念」などと同じです。
「道徳心」の使い方
「道徳心」は「道徳心がある」、「道徳心がない」のほか、「道徳心を失う」、「道徳心を重んじる」、「道徳心の力」、「道徳心を持つ」などといった形で用います。
「良心」と「道徳心」の違い
「良心」は、正しいことや正しくないこと。
良いことや悪いことを判断する言葉。
「道徳心」は、善悪を判断し善を行おうとする言葉。
といった違いがあります。
「良心」の例文
・『良心的な価格設定の、このお店が気に入りました』
・『結果的に友人を裏切るような行動をとり、良心の呵責を感じる』
・『あなたに少しでも良心があれば、こんなひどいことはしなかっただろう』
・『長年、彼女にとったひどい行いのことで良心の痛みを感じ続けています』
「道徳心」の例文
・『集団生活を営む上で道徳心は重要です』
・『彼がこれほどにも道徳心がないとはショックでした』
・『時には強い道徳心を持つことが大切です』
・『学校という集団生活のなかで道徳心を育む』
まとめ
「良心」と「道徳心」には、以上のような違いがあります。