「海岸」と「河口」はこちらも水域に関係する場所を表す言葉です。
台風の時などは絶対に近づくなと言われますが、それぞれどこを指しているのでしょうか。
今回は、「海岸」と「河口」の違いを解説します。
「海岸」とは?
「海岸」とは、「陸と海が接している部分」を指す言葉です。
「海岸」の使い方
陸地と海が接している地帯を指す言葉で潮の満ち引きや波などの影響が直接及ぶ陸と海が直接触れている境目の地域を指します。
海は潮の満ち引きによって変動するため厳密に言うと「海岸」は一定ではなく周期的に変動していますが、一般的には周期的に変動している海と陸地の境目あたりを総称して「海岸」と読んでいます。
地図上で表される陸地と海の境目の境界線が「海岸」です。
「河口」とは?
「河口」とは、「河川が他の水域へと流れ込む部分」を指す言葉です。
「河口」の使い方
川の流れが最終的に海や湖など他の水域へ流れ込むとき、流れ込む川の出口にあたる部分を「河口」といいます。
川が他の水域とつながっている部分を指す言葉なのでに見える境界線などが存在せず大まかに流れ込む付近一帯が「河口」です。
川の流れによって運ばれてきた泥や土砂などが堆積しやすく干潟や砂浜、三角州など独特の地形が形成されます。
流れが複雑で荒れやすいことからこ荒天時に近づくのは大変危険です。
「海岸」と「河口」の違い
海と陸地が接している地帯を「海岸」、川と他の水域が接している地帯を「河口」といいます。
「海岸」は海のみで使われる表現ですが「河口」は海だけでなく湖や沼などでも使われます。
「海岸」の例文
・『海岸に波が打ち寄せている』
・『海岸で夕日を見る』
「河口」の例文
・『河口周辺は塩水と淡水が入り混じっている』
・『河口の周りには干潟が広がっている』
まとめ
「海岸」と「河口」はどちらも水域が接する場所を指しますが接しているのが陸地か別の水域かで区別されます。
地理に関係する用語としては基本的な言葉なので正しい意味を覚えておきましょう。