この記事では、「欄干」と「手すり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「欄干」とは?
「欄干」とは建物の屋上や橋の端などに転落防止のために作られるものです。
装飾も兼ねて作られることもありますが一番の目的は転落防止であり、転げ落ちそうになったときに掴まるために作られています。
転落しそうなときにそれを防ぐために掴むものなので橋を渡る人や屋上などに来た人が常に掴むものではありません。
また落ちかけた際とっさにつかめるように、上部だけでなく下部まで掴める柵状に設計されている「欄干」も多いでしょう。
「手すり」とは?
「手すり」とは階段や屋上などの高所に備え付けられ移動を補助したり転落を防止するための設備です。
壁に横木状の棒が付けられているだけの「手すり」のように移動補助のみを目当てにしたものもあれば、家屋のベランダに背の低い壁とその上にポールが設置されているような転落防止を目当てにしたものもあります。
壁がない階段の「手すり」のように移動補助と転落防止を兼ね備えたものもあるでしょう。
形状は柵状や横木状になります。
「欄干」と「手すり」の違い
「欄干」と「手すり」の違いを、分かりやすく解説します。
橋の両側や屋上の端などの高所に転落防止を目的として作られているのが「欄干」で、高所や階段などに移動補助や転落防止の目的で作られているのが「手すり」です。
元々は「欄干」と「手すり」は同じ意味の言葉ですが、現在では「欄干」は「手すり」の一種のように扱われています。
「欄干」は転落しそうなときに下部まで掴めるよう柵状であることが多いですが、「手すり」は柵状のものもあれば横木状の棒しかないことも多いです。
まとめ
高所や階段に設置されている転落防止や移動補助用の設備は「手すり」であり、特に転落防止を意識して設置されているものが「欄干」と言えます。
完全に別物というわけではなく「欄干」も「手すり」の一種という扱いで使われることが多い言葉です。