この記事では、「没入」と「没頭」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「没入」とは?
集中するあまり、その世界にひどく入り込んでしまうといった状態を「没入」【ぼつにゅう】といいます。
沈み入るという意味がある言葉で、心を強く打ち込んで物を作り上げるといった意味がある言葉です。
使い方としては、「作業に没入する」といえばお腹が空いていてもお構いなしで物づくりだけに目がいく人の様子を表します。
「没頭」とは?
周囲などお構いなしに、精神を注ぎ込んで物事に取り掛かる行為を「没頭」【ぼっとう】といいます。
「習字に没頭する」といえば、文字を書くことがあまりにも楽しくなり、筆でもっと美しく書きたいと集中する状態を表すのです。
そのため、食事やお風呂に入るのも忘れてしまうほど時間や能力も字を書くことだけに持っていかれる状態を意味します。
「没入」と「没頭」の違い
「没入」と「没頭」の違いを、分かりやすく解説します。
気持ちを入れ込んで行う作業する人の様子を「没入」といいます。
最初は気軽な気持ちで始めたとしても、やっているうちに気持ちが入り込み、気がつけば辺りは暗くなり、人々が寝静まっている時間になっている状況に気づかないほど集中している様子を表すのです。
もう一方の「没頭」は、他は一切考えず、自分がやりたいと思うことにだけ頭を集中させて行う行為を指します。
それだけ最初からやり遂げたいと思う事を決めて集中して取り掛かる人の様を表すわけです。
「没入」の例文
・『英会話に没入するあまり、集荷の依頼を忘れてしまった』
・『離婚して時間に余裕ができた彼女は、自然環境の研究に没入した』
「没頭」の例文
・『古代文明の謎を解き明かすため、研究者は没頭する』
・『会社を経営するときは、没頭力を高めれば成功に近づく』
まとめ
似ている言葉を2つご紹介しましたが、少し使い方に違いがあります。
どのように使うか言葉の意味を学び、うまくその人の状態を伝えてみるといいでしょう。