「落丁」と「乱丁」の違いとは?分かりやすく解釈

「落丁」と「乱丁」の違いとは?違い

本の奥付には「落丁や乱丁がございましたら交換いたします」と書かれています。

「落丁」「乱丁」とは何を指すのでしょうか。

今回は、「落丁」「乱丁」の違いを解説します。

「落丁」とは?

「落丁」とは、「本のページが抜け落ちていること」を意味します。


「落丁」の使い方

本来あるべきはずのページが抜け落ちた状態で製本されてしまっているミスを差す言葉で、16ページの後に本来あるべきはずの17ページと18ページがなく19ページが来てしまっているような状態が「落丁」です。

編集時のミスや印刷や製本時のミスなど色々な理由が考えられますが、どのような理由であっても本来あるべきはずのページが欠けているのは問題で、本としては不完全な状態です。

欠陥品なので書店や出版社に申し出れば交換してもらえます。


「乱丁」とは?

「乱丁」とは、「本ページの順番がおかしくなっていること」を意味します。

「乱丁」の使い方

15ページのあと28ページが来るなどページが順番通りに揃っていないミスを指す言葉で、一般的には折丁と呼ばれる複数ページを1枚の紙に印刷して折るとき折り方を間違えたことが原因です。

このままでは読めないので当然交換してもらえます。

「落丁」と「乱丁」の違い

ページが抜け落ちているのが「落丁」、ページはあるのに順番が正しくないのが「乱丁」という違いで区別されます。

手作業で印刷から製本までやっていた時代にはよくありましたが、印刷の段階でコンピューターによるチェックが行われている現在では発生率が激減しています。

未然に防がれているとはいえ人間がやることなので完全になくなったわけではなく現在でもごくまれに発生し、特にチェックの緩い同人誌ではそれなりの頻度で見られるミスです。

「落丁」の例文

・『ページが抜けている落丁本だった』
・『白紙のページが混じった落丁本』

「乱丁」の例文

・『この本は乱丁でまともに読めない』
・『乱丁は印刷所のミスが原因だった』

まとめ

「落丁」「乱丁」はどちらも本のミスを指す言葉です。

ミスの原因は編集もしくは印刷か製本にあり原稿を書いた作者には責任がありません。

もし買った本に抜け落ちや乱れがあった場合は速やかに書店に申し出て正常なものと交換してもらいましょう。

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