この記事では、「様子」と「様相」の違いを分かりやすく説明していきます。
「様子」とは?
「様子」は、動作や相手の心情を把握することを意味し、動作がおかしくないかとか心情がどうであるかを主観的に見ます。
よって、「様子」は相手の心情について把握することを重視していて見た感じの印象がどうであるかは別にどうでもよく、相手の内側をいかに把握し勤め上げるかが重要です。
「様相」とは?
「様相」は、相手の見た目などを情報源として客観的に相手の姿を通して相手がどのような状況下にあるかを判断することです。
なので、「様相」は別に相手の心情を把握して相手の心のうちの把握に努める必要性はありません。
あくまで、「様相」は、見た感じの印象がどうであるかなので客観的にその姿を通して相手がどのような状況にあるかを判断することです。
「様子」と「様相」の違い
両者の違いは、人物を把握する際、心の内までを把握するか、見た目から相手の印象を通して相手を判断しようとするかの違いです。
「様子」は人間がどうあるかを判断する際、心の内までを分析にして人間がどうあるかを判断します。
しかし、「様相」はあくまで見た目から人間がどうあるかを判断するので人間の心の内を知ろうとまではしません。
「様子」の例文
・『どうにも彼の様子がおかしい』
・『彼の言動がおかしく様子が変である』
「様相」の例文
・『彼は、おかしな様相で表れた』
・『険悪な様相』
まとめ
「様子」については、広い意味で物事の状態がどうであるかを意味しますが、心の在り方までを含めてどうあるかを指します。
一方で、「様相」はいわば見た目で判断することを意味し、見た目から相手とかその者なんかがどうあるかを判断することです。
なお、「様子」も、「様相」も人間以外を対象にすることが可能で物がどうあるかを指す言葉にも使用可能です。
例をあげれば、「新幹線の様子がおかしい」と言えば、新幹線の動作がおかしいことを意味し、「新幹線の様相がおかしい」と言えば新幹線の見た目がおかしいとなるのです。
「新幹線の様相」については、これは、見た目がどうなのかなので、見た目がおかしいと言っているのが「様相」になります。