「覚書」と「控え書き」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「覚書」と「控え書き」の違いとは?違い

この記事では、「覚書」「控え書き」の違いを分かりやすく説明していきます。

「覚書」とは?

当事者間で合意した内容を記録として残す書類のことを意味する言葉です。

契約書の一種ともいえますが、契約書とは異なり、法的な拘束力は弱いとされます。

覚書は、契約書を作成する前に基本合意を確認するために用いられたり、契約書を作成した後に契約内容を変更するために用いられたりします。

また、覚書には、表題、前文、本文、後文、日付、署名、捺印などの記載事項があり、収入印紙を貼る必要があるかどうかは、覚書の内容が印紙税法による課税文書に該当するかどうかによります。


「控え書き」とは?

書類や手紙などの写しやコピーのことを意味する言葉です。

元の書類と同じ内容を記載していますが、元の書類に比べて証拠力は劣ります。

控え書きは、元の書類を提出したり送付したりした場合に、自分で保管するために用いられます。

また、控え書きには、元の書類の内容に加えて、「控え」という文字や、提出先や送付先の名前、提出日や送付日などの記載があります。


「覚書」と「控え書き」の違い

「覚書」「控え書き」の違いを、分かりやすく解説します。

「覚書」「控え書き」は、どちらも物事を忘れないように書き留めておくものを指しますが、ニュアンスや使い方に違いがあります。

「覚書」は、契約書のように当事者間で合意した事項を記録として残しておく書類です。

その一方で、「控え書き」は、後日の必要に備えて書きとめたものです。

「覚書」の例文

・『この覚書を保存しておいてください』
・『覚書に基づき、契約期間を延長することになりました』

「控え書き」の例文

・『契約書の控え書きをお渡ししますので、ご確認お願いします』
・『控え書きを貼っておきましたので、ご覧ください』

まとめ

「覚書」とは、契約書や念書と同じく、当事者間の合意内容を証明する書面の一種です。

覚書は契約書や念書よりも簡潔な内容であり、契約書の内容を補完したり、契約書の修正や変更を実施したりする場合に用いられることが多いと考えられます。

その一方で、「控え書き」とは、契約書や覚書などの書面の写しや写真のことを指します。

控え書きは、書面の内容を確認したり、証拠として保存したりするために作成されます。

それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。

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