積極的に捕食活動するのはどっち?
この記事では、「トノサマバッタ」と「キリギリス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「トノサマバッタ」とは?
日本では「ショウリョウバッタ」と並んでポピュラーな存在だと言っていいでしょう。
それゆえに昭和期の『仮面ライダー1号、2号』のモチーフにもなりました。
また一見すると「イナゴ」と同一種に見えますが、別々の科に属しています。
近年東アフリカで発生し、アフリカ全土を襲った蝗害の原因「サバクトビバッタ」同様に相変異を起こす事で有名です。
「キリギリス」とは?
現代では夏から秋にかけて「マツムシ」や「スズムシ」は販売されている事はありますが、本種は店頭で見掛ける事はありません。
かつて江戸時代には“虫売り”によって売られ、江戸文化の象徴でもありました。
海外でも比較的ポピュラーな昆虫で旧北区など広域に生息しています。
イソップ童話『アリとキリギリス』は当初『アリとセミ』だったものセミがヨーロッパ北部では馴染みがない事もあり、翻訳過程で本種に改変される事になりました。
それほど鳴く虫としてはポピュラーな存在だったと言えるでしょう。
「トノサマバッタ」と「キリギリス」の違い
「トノサマバッタ」と「キリギリス」の違いを、分かりやすく解説します。
トノサマバッタは昼行性ですが、キリギリスは夜行性な点が大きく違う点だと言っていいでしょう。
また外見の違いとしては「キリギリス」は触覚が圧倒的に長い事です。
触覚の長さは体長を越えるのが「キリギリス」でキリギリス科共通の特徴になります。
一方の「トノサマバッタ」を含むバッタ科の仲間は触覚が体長を越える事はありません。
生態に関しては両者ともに雑食性ですが「キリギリス」はより肉食傾向だと言えるでしょう。
「トノサマバッタ」は虫の死骸を食べる事はありますが捕食はしません。
「キリギリス」の仲間は植物も食べますが、捕食・狩りを行う事も大きな違いだと言っていいでしょう。
まとめ
「トノサマバッタ」は昼行性で雑食ですが、あくまでも時に死骸を食べるだけで基本的には植物を食べます。
「キリギリス」は夜行性で雑食ですが、捕食活動を積極的に行います。
外見の違いは前者は触覚の長さが体長を越える事はまずありません。
後者は触覚の長さが体長を越えます。
これはそれぞれが属する科の品種の共通の特徴になります。