「補修」と「補強」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「補修」と「補強」の違いを分かりやすく説明していきます。
「補修」とは?
補い修理することを「補修」と言います。
壊れたり、傷んだりした部分を補うことが「補修」です。
例えば、床に穴が開いた場合、その穴を何らかの方法で元のような状態にすることが「補修」です。
言い換えれば、「とり繕う」や「修復」、「メンテナンス」、「修理」などと同じです。
「補修」の使い方
「補修」は、「補修する」といった使い方のほか、「補修工事」や「補修方法」、「補修作業」などといった形で用いられます。
「補強」とは?
補い強くすることを「補強」と言います。
弱い部分や足りていないところを補い強くすることが「補強」です。
例えば、自宅に重いピアノを設置する場合、その床の「補強」が必要になります。
現在、壊れていなくても、壊れないようにするために行うことが「補強」なのです。
言い換えれば、「強化」や「テコ入れ」、「援助」などと同じです。
「補強」の使い方
「補強」は、「補強する」のほか、「補強工事」や「補強コンクリート」、「補強効果」、「補強材」などといった形で用いられます。
「補修」と「補強」の違い
同じ補う行為でも、「補修」の場合、現在の状況は壊れたり傷んだりしています。
そのような状態のものを改善する行為が「補修」です。
それに対し、「補強」の場合、現在の状況に異常はありません。
今後、その場に異常が発生しないために補う行為が「補強」となります。
「補修」の例文
・『築30年の自宅を補修することになった』
・『傷ついた床を補修するための材料を購入した』
・『校舎の補修工事の日程が決まった』
・『完成を見て、さすがプロの補修作業だと思った』
「補強」の例文
・『子供のためにピアノを購入したため、床を補強することにした』
・『ピッチャー陣の補強を行う』
・『子供のズボンの膝を補強する』
・『万が一に備え、補強工事を行うことにした』
まとめ
以上のように、同じ補う行為でも、それぞれ異なった意味を持つ言葉となります。