この記事では、「伝授」と「教授」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伝授」とは?
「伝授」は「でんじゅ」と読みます。
意味は「学問・技芸などの奥義や秘訣などを、信頼した弟子などに特別に教えて身に付けさせること」です。
「伝授」の言葉の使い方
「伝授」は名詞として「伝授する・した」「伝授される・された」と使われることが多くなります。
「伝」は「つた(える)」とも読み「受け継がせる」「広める」という意味、「授」は「さず(ける)」とも読み「上の立場の者から下の者へ与える」という意味、「伝授」で「上の立場の者が、下の者へ大切な事柄を受け継がせること」になります。
「教授」とは?
「教授」は「きょうじゅ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「学問や技芸を教えて身に付けさせること」という意味です。
2つ目は「学生に知識や技能を身に付けさせ、心を成長させること」という意味です。
3つ目は「大学などで、研究・教育する専門職の最高の職位」という意味です。
「教授」の言葉の使い方
「教授」は名詞として「教授する・した」「ご教授賜る」「大学教授」などと使われます。
「教」は「おし(える)とも読み「知識や技能を与え導く」という意味、「授」は「上の立場の者から下の者へ与える」という意味、「教授」で「上の立場の者から下の者へ知識や技能を与え導くこと」になります。
「伝授」と「教授」の違い
「伝授」は「上の立場の者が、下の者へ大切な事柄を受け継がせること」です。
「教授」は「上の立場の者から下の者へ知識や技能を与え導くこと」です。
「伝授」の例文
「伝授」の例文は以下の通りです。
・『師匠から武道の奥義を伝授される』
・『親方から秘伝のスープを伝授される』
「教授」の例文
「教授」の例文は以下の通りです。
・『社長から営業のノウハウをご教授いただく』
・『教授から論文のダメ出しを食らう』
まとめ
今回は「伝授」と「教授」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。