「養殖漁業」と「養殖業」の違いとは?分かりやすく解釈

「養殖漁業」と「養殖業」の違いとは?違い

「養殖漁業」「養殖業」にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「養殖漁業」「養殖業」の違いを解説します。

「養殖漁業」とは?

「養殖漁業」とは、「卵や稚魚から魚介類を大きく育てて漁獲する漁業」を指す言葉です。


「養殖漁業」の使い方

漁業は漁獲場所や手法により大きく4つに分類されます。

数週間から数ヶ月がかりで遠くの海まで出かけて魚を捕る「遠洋漁業」数日で行き帰りできる近場の海で魚を捕る「沖合漁業」陸地が見える近場で行う「沿岸漁業」と並ぶ漁業の一種が「養殖漁業」です。

自然の海から魚を漁獲する他の漁業とは異なり魚介類を人工的に育てるのが特徴です。

海の一角を網で区切っていけすにしたりプールや水槽を使ったりなど場所はさまざま、で育てる魚の種類や性質に応じて生育環境を用意し大きくなるまで育ててから出荷します。


「養殖業」とは?

「養殖業」とは、「資源として有効活用する目的で生き物を育てる産業」を指す言葉です。

「養殖業」の使い方

食料として食べたり加工品として材料にしたりなど生物由来の資源を活用する目的で生き物を育ててから出荷する作業を指します。

動物や植物、魚類や菌類など種類を問わず生物を資源とし育てる産業すべてを表す総称です。

「養殖漁業」と「養殖業」の違い

「養殖漁業」「養殖業」の違いは「育てる対象」です。

「養殖漁業」は魚やエビなど水魚介類を育てる漁業を指すのに対し「養殖業」は魚だけでなく牛や豚、野菜などを育てる産業も含みます。

「養殖漁業」は漁業の種類を表す言葉なのに対し「養殖業」は産業の種類を表すという違いもあります。

「養殖漁業」の例文

・『養殖漁業は初期コストが高い』
・『養殖漁業なら持続可能な活動が期待できる』

「養殖業」の例文

・『養殖業に従事する』
・『これからの時代は養殖業が重要になる』

まとめ

「養殖漁業」「養殖業」は育てる対象の違いで区別されます。

似ているようで大きく意味が異なる言葉なので正しく使い分けてください。

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