「蹴る」と「辞す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「蹴る」と「辞す」の違いとは?違い

この記事では、「蹴る」「辞す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「蹴る」とは?

足で勢いよく突くことを意味する言葉です。

例えば、「ボールを蹴る」「喧嘩になったので、相手を蹴ることにした」などのように使用します。

また、比喩的に、要求や提案などをきっぱり断ることも「蹴る」と言います。

例えば、「組合の要求を蹴る」「与えられた役を蹴る」などのようにも使用可能です。


「辞す」とは?

職や役などをやめることを意味する言葉です。

例えば、「大臣を辞す」「役員を辞す」などのように使用します。

また、敬語として、自分の行為や状態を控えめに言うことも「辞す」と表現することが可能です。


「蹴る」と「辞す」の違い

「蹴る」「辞す」の違いを、分かりやすく解説します。

「蹴る」「辞す」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方が異なります。

「蹴る」は、「足で勢いよく突く」「要求・提案などを受け入れないで、きっぱり断る」という意味があります。

その一方で、「辞す」は、「自分の立場や役目をやめる」「相手の申し出や招待を断る」という意味があります。

また、「蹴る」「辞す」は、どちらも何かを断るという意味で使われることがありますが、ニュアンスが異なり、「蹴る」は、相手に対して強い拒絶や不満を示す言葉で、「辞す」は、相手に対して丁寧にお断りする言葉です。

「蹴る」の例文

・『目の前に転がるボールを遠くに蹴る』
・『彼女は彼からの求婚を蹴って、別の男性と結婚することになった』

「辞す」の例文

・『彼は今回の不祥事により、職を辞すことになった』
・『彼は健康上の理由で、リーダーの座を辞した』

まとめ

「蹴る」は、足で勢いよく突く、または足にはずみをつけるようにして突いて飛ばすという動作を表す動詞です。

要求や提案などを受け入れないできっぱり断るという意味もあります。

その一方で、「辞す」は、自分の立場や役割をやめる、または引き受けないという意味の動詞です。

丁寧な言い方で、主に書き言葉で使われます。

それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。

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