この記事では、「アマドコロ」と「ナルコユリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アマドコロ」とは?
アマドコロとは、キジカクシ科アマドコロ属に属する植物のことをいいます。
ヨーロッパや東アジアに自生しており、日本にも幅広く分布しています。
トコロと呼ばれるヤマノイモに見た目が似ていて、甘味があることからアマドコロと呼ばれるようになりました。
新芽は山菜として食べられますが、果実には毒があります。
また、春につぼのような形の可愛らしい白い花を咲かせることから観賞用としても栽培されています。
「ナルコユリ」とは?
ナルコユリもキジカクシ科アマドコロ属に属する植物で、花が鳴子のように鳴くことからナルコユリと名付けられました。
本州から四国、九州まで分布しており、若芽や花、地下茎などは食用になります。
若芽はアスパラに似た味わいで、和え物やお浸し、てんぷら等にして食べます。
地下茎は太くて甘味があるので、天ぷらやフライ、煮物などにして食べることが多いです。
花は緑白色をした可愛い花で、数個ずつ垂れ下げてつくのが特徴になります。
「アマドコロ」と「ナルコユリ」の違い
アマドコロもナルコユリもキジカクシ科アマドコロ属に属する植物で、見た目も良く似ています。
アマドコロは花と花柄のつなぎ目に突起はありませんが、ナルコユリは花の付け根部分に緑色の突起があります。
それからアマドコロの茎は角張っており、ナルコユリの茎は円柱形で丸みを帯びているという点も違っています。
どちらも花の数は多いですが、アマドコロが花を1〜2個ずつつけて垂れ下がっているのに対してナルコユリは3個以上ついています。
こういった細かい点を見ると、アマドコロとナルコユリは区別することができます。
まとめ
アマドコロとナルコユリはどちらもキジカクシ科アマドコロ属に属する植物で見た目が似ていますが、花の付け根部分の突起の有無や茎の形、花のつき方などに違いがあります。