この記事では、「論外」と「筋違い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「論外」とは?
論じる価値もないこと、とんでもないこと、話題にする価値もないことを意味します。
論外という言葉の「論」は、筋道を立てた話や文章を表します。
ある範囲から離れた外側を表す「外」と組み合わさり、論外とは、問題における主題と関連性がないさまを意味します。
「筋違い」とは?
道理に外れていること、手続きが違っていること、見当違いなことを意味します。
筋違いという言葉の「筋」は、物事の筋道や道理を表します。
ある物に対して斜めの方向に位置することを表す「違い」と組み合わさり、筋違いとは、物事の筋道や道理に沿っていないさまを意味します。
また、筋違いは、急激に無理な動きして筋肉を痛めることという意味もあります。
この場合は、「筋を違えた」という言い方もします。
「論外」と「筋違い」の違い
「論外」と「筋違い」の違いを、分かりやすく解説します。
「論外」と「筋違い」の違いは、前者が価値判断や感情的な否定を含むことが多く、後者が客観的な事実や道理に基づくことが多いという点にあります。
また、「筋違い」には筋肉を傷めるという意味もありますが、「論外」にはそのような意味はありません。
「論外」の例文
・『その質問は論外なので、答える必要はない』
・『金を返さないとは、論外な奴だ』
「筋違い」の例文
・『その要求は筋違いだ。あなたはその権利を持っていない』
・『彼女は筋違いなことを言っている』
まとめ
「論外」と「筋違い」は、似たような意味を持つ言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「論外」とは、議論する価値もないことや問題にならないことを表す言葉です。
馬鹿にする感じがあります。
その一方で、「筋違い」とは、筋道が違っていることや話がかみ合わないことを表す言葉です。
不適切な感じがあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。