この記事では、「繋(つな)ぐ」と「連結」の違いを分かりやすく説明していきます。
「繋ぐ」とは?
「繋ぐ」とは、「綱やロープなどを使って2つのものが離れないようにしておく」さまや「別々のもの同士を結びとめる」様子などを示す言葉です。
「他人の気持ちなどが自分から離れていかないようする」または「過去と現在、あるいは現在と未来をつなげる」などというニュアンスで用いられており、「縛(しば)る」ないし「組み合せる」などという語句と似たようなニュアンスで使われています。
「連結」とは?
「連結」とは、「本来は異なるものとものをつないで一続きにする」さまや「別々のものをつなぎ合わせる」様子などを示す言葉です。
ビジネスシーンなどでしばしば登場する「連結会計」や「連結決算」、「連結子会社」などという語句は、「元々は異なるグループを1つのまとまりとみなして考える」などというニュアンスで用いられている文言として使用されています。
「繋ぐ」と「連結」の違い
「繋ぐ」と「連結」は、どちらの言葉も「本来は異なるもの同士を結びつける」などという意味合いで使われています。
「人と人を繋ぐ」という表現は「人と人を連結させる」と言い換えてもほぼ違和感なく同じように使うことができますが、「愛犬をハーネスに繋ぐ」という場合は「愛犬をハーネスに連結させる」という表現にすると、少々違和感が残ってしまう言い回しになってしまいますので、双方の語句は異なる使い方をする文言であるとも言えます。
「繋ぐ」の例文
・『人と人を繋ぐのは人間としての温かい気持ちや思いやりです』
・『接続詞は前と後ろの文や文節同士を繋ぐ役割をもっています』
「連結」の例文
・『15両連結の列車については一番前が女性専用の車両になります』
・『連結財務諸表の過去における開示例を確認してみましょう』
まとめ
「繋ぐ」と「連結」は、どちらの言葉も「別々のものを一緒にする」などという意味合いで使われています。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら上手に使い分けるようにしましょう。