この記事では、「馬子にも衣装」と「大株にも物着せよ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「馬子にも衣装」とは?
無知でも、容姿が醜い人であっても身なりを整えればなんとか素晴らしい人に見えることわざを「馬子にも衣装」【まごにもいしょう】といいます。
頭が悪そうな人でも、素行が悪くても真面目な格好すればそれなりに良く見えるといった意味でも使われている言葉です。
言葉の由来は馬子に見える者であっても立派に見えるところから、中身が無くても着る服や乗り物を揃えれば良いように誤魔化せるという意味からきています。
「木株にも物着せよ」とは?
立派に育っていない木の切り株であっても、飾り方によっては見れた物になるという意味がある言葉を「木株にも物着せよ」【きかぶにもものきせよ】です。
枝がひん曲がっていたり、幹が細すぎる、葉もろくに生えていない木であっても飾り方を工夫すれば見られるという意味で使われています。
この「木株」は木を切った後の幹を意味している言葉であり、そこをきれいに飾りつければただの木も見映えするといった意味になるのです。
「馬子にも衣装」と「大株にも物着せよ」の違い
ここでは「馬子にも衣装」と「大株にも物着せよ」の違いを、分かりやすく解説します。
身分が低い馬子であっても、着る服によって立派に見えるところから、物が揃えばそれなりに高い評価を得られるという意味で使われているのが「馬子にも衣装」です。
もう一方の「木株にも物着せよ」は、見た目が立派ではない木株であっても飾り方によって見映えする物になるという意味で使われています。
「馬子にも衣装」の例文
・『普段は流行に鈍感な人が最新の服を着れば馬子にも衣装だ』
・『何を着ても似合わない弟が着物を着ると馬子にも衣装だ』
「大株にも物着せよ」の例文
・『着古した着物も専門業者で洗ってもらうと大株にも物着せよだ』
・『化粧次第で女性らしくなった妹を見て、大株にも物着せよになる』
まとめ
とても似ている意味を持つことわざを2つ取り上げましたが、どういった場面で使えばより意味が通じるかに目を通し、使い分けてみるといいでしょう。