物事の質や状態がとても悪いことを表す言葉には「劣悪」や「粗末」があります。
この記事では、「劣悪」と「粗末」の違いを分かりやすく説明していきます。
「劣悪」とは?
「劣悪」とは性質や性能、環境などが劣っていることや悪いことを表す言葉です。
「劣悪」は商品や製品の質から労働環境が劣っていることなど色々な場面で使うことが可能です。
「劣悪」は性能や環境がとても悪いことを表す時に使う言葉であり、反対語には「優良」があります。
「劣悪」の類義語には「劣等」がありますが、こちらは程度や等級が標準よりも低いことを表す言葉です。
「粗末」とは?
「粗末」とは商品の質や作りなどが上等でないことや荒っぽいことを表す言葉です。
「粗末」はこれ以外にものを手荒に扱うことやないがしろに扱うことを表す時にも使います。
「粗末」の反対語は「大切」や「丁寧」、「立派」があります。
「お粗末」とは低級であることを謙遜して言う時に使う言葉です。
これを使った言葉には「お粗末様でした」があり、こちらも自分の行為を謙遜して言い表す時に使います。
「劣悪」と「粗末」の違い
「劣悪」は性質や性能、環境がとても劣っていて悪いことを表す言葉です。
「粗末」は品質や作りなどが上等でないことや荒っぽいことを表します。
「粗末」はこれ以外にも人への対応や行動に対して使うことも可能です。
「劣悪」の例文
・『劣悪な環境に置かれた動物はほとんどがストレスで病気に罹ってしまいまし』
・『劣悪な労働環境を改善するために、植民地に有名な医者が派遣されました』
「粗末」の例文
・『その老人は粗末な家に住んでおり、生活感がまるでないので幽霊のようだった』
・『粗末な刀を携えた浪人は目にもとまらぬ速さで泥棒を捕まえました』
まとめ
「劣悪」は性質や性能、環境が非常に劣っていることや悪いことを表す言葉です。
「粗末」は質や作りが上等でないことや手荒に扱うことを表す言葉です。