「逸話」と「伝説」の違いとは?分かりやすく解釈

「逸話」と「伝説」の違いとは?違い

特定の事柄に関する話を指す言葉として「逸話」「伝説」があります。

この2つはどのような違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「逸話」「伝説」の違いを解説します。

「逸話」とは?

「逸話」とは、「ある事柄に関して世間に広く知られていない興味深い話」を指す言葉です。


「逸話」の使い方

「逸話」「逸」には「世間に知られていない」という意味があります。

集めたものが散り散りになって世間から失われてしまうことを「散逸」、世の中から失われてしまった書物を「逸書」というように世間から消えたり世間の人が知らなかったりすることを表す言葉です。

人や物などある事柄にまつわる話の中でまだ世間の人が知らない話を「逸話」といいます。

一般的には知られていないだけではなく珍しい話や興味深い話など知る価値のある貴重な内容の話に対して使う表現です。


「伝説」とは?

「伝説」とは、「真偽のほどは定かではないが伝えられている話」を指す言葉です。

「伝説」の使い方

本当か嘘かはっきりしないもののおそらく本当だと信じられ人々の間で伝えられている話を指します。

特定の人や物に関するはっきりしない内容の話を指すほか、神話や伝承など昔から伝えられてきた科学的根拠がない神秘的な話を指す意味でも使われる言葉です。

「逸話」と「伝説」の違い

「逸話」「伝説」の違いは「信憑性」です。

「逸話」は関係者や身内などによって伝えられるかなり信憑性が高い貴重な話を指すのに対し、「伝説」は誰が言い出したのか本当かどうかもはっきりしない出処不明で信憑性の低い話に対して用いる表現です。

同じエピソードでも本人から直接聞いたり現場を目撃した人から聞いたりなど信憑性が高ければ「逸話」、又聞きなど真実を確かめられず信憑性が低ければ「伝説」と使い分けられます。

「逸話」の例文

・『有名人の逸話を聴く』
・『酒に関する逸話が多い人』

「伝説」の例文

・『彼の伝説なら聞いたことがある』
・『伝説の通りに遺跡が発見された』

まとめ

「逸話」「伝説」は信憑性の違いで区別されます。

似たような使い方をされる言葉なので混同しないよう正しく意味を理解しておきましょう。

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