この記事では、「背に腹はかえられぬ」と「負うた子より抱いた子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「背に腹はかえられぬ」とは?
自分にとって大事だと感じることは、何よりも優先的にするのが大切という意味がある言葉を「背に腹はかえられぬ」【せにはらはかえられぬ】といいます。
背中も大事ですが、全身を司る内臓がある腹の方がより大切というところからきていて、今行なっている作業よりも優先的にする必要性がある問題は先にやるべきといった場面で使う言葉です。
「負うた子より抱いた子」とは?
背中におぶる子供より、腕に抱いてあやす子の方を優先的にする必要性があるという言葉が「負うた子より抱いた子」【おうたこよりだいたこ】です。
このような意味から、離れて暮らす者を心配するよりも、近くにいる人に目を向けて行動すべきという状況で使われています。
身近にいる人に手を貸した方が、何か問題が起きればそのときは素早く駆けつけてくれるのです。
「背に腹はかえられぬ」と「負うた子より抱いた子」の違い
「背に腹はかえられぬ」と「負うた子より抱いた子」の違いを、分かりやすく解説します。
今取り掛かっている仕事よりも大事と思う依頼があれば、そちらを優先的にした方がいいということわざを「背に腹はかえられぬ」といます。
それだけ自分の将来がかかっていると思うのであれば、そちらを先にこなした方が賢いのです。
もう一方の「負うた子より抱いた子」は離れた場所に住む人よりも、近場の者を心配して親切にする方が大事という意味になります。
「背に腹はかえられぬ」の例文
・『先祖の土地でも税金を取られるので、背に腹はかえられぬと売却した』
・『配管が壊れて生活できないので、背に腹はかえられぬと200万かけて修理した』
「負うた子より抱いた子」の例文
・『負うた子より抱いた子を思い出し、隣人の悩みに寄り添った』
・『負うた子より抱いた子を貫き、親の帰りが遅い子供に食事を提供した』
まとめ
近場にいる人に目を向けた方が、自分にとってもいいと思う意味があることわざを2つご紹介しました。
どのような場面でどう使い分ければいいかを考えてみるといいでしょう。