この記事では、「拝承」と「拝受」の違いを分かりやすく説明していきます。
「拝承(はいしょう)」とは?
「拝承」とは「聞くことや承知することをへりくだった謙譲語」、「謹んで承ること」を意味する言葉です。
「拝承」の使い方
「拝承」は名詞としてや動詞として「拝承する」のように使われています。
「拝受(はいじゅ)」とは?
「拝受」とは「受け取ることの謙譲語」や「謹んで受け取ること」、「ありがたく頂戴すること」を意味する言葉です。
「拝受」の使い方
「拝受」は名詞としてや動詞として「拝受する」のように使われています。
「拝承」と「拝受」の違い
「拝承」は聞くことや承知するの謙譲語です。
対して、「拝受」は受け取ることの謙譲語になります。
「拝」という漢字には「おがむ」や「おじぎをする」、「神仏を敬う」、「官を授かる」という意味の他、「自分の動作に添える謙譲語」という意味も含まれています。
「承」は「うける」や「受け継ぐ」、「うけたまわる」、「引き受ける」という意味を表す漢字であり、「受」は「うける」や「うけとる」、「もらう」、「うけ入れる」、「こうむる」という意味を表す漢字になります。
「拝承」の例文
・『お招きいただいたイベントの件、拝承いたしました』
・『来月こちらへお越しの件、拝承いたしました』
・『合同研修会の日程変更の旨、拝承いたしました』
・『法改正による規約変更のお話、拝承いたしました』
「拝受」の例文
・『お手紙拝受いたしました』
・『イベントに関するメール拝受いたしました』
・『社長からありがたいお言葉を拝受いたしました』
・『部長からのご指示、確かに拝受いたしました』
まとめ
「拝承」は聞くや承知するの謙譲語、「拝受」は受け取るの謙譲語ということでした。
どちらも自分の行為をへりくだった表現なので、自分以外の人の行為に対して用いると不適切となってしまう点に注意しましょう。