この記事では、「控えめ」と「慎ましい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「控えめ」とは?
「控えめ」には主に2つの意味があります。
1つ目は人の行動を意味し、言動を遠慮がちにすること、また、遠慮がちなことを「控えめ」と言います。
例えば、「控えめな人」や「控えめな態度」「控えめな行動」などといった形で使用します。
2つ目は量や程度を意味し、量や程度を少なめにすることを「控えめ」と言います。
例えば、「アルコールを控えめにする」や「控えめに見積もる」などといった形で使用します。
「慎ましい」とは?
「慎ましい」には主に3つの意味があります。
1つ目は遠慮深い態度であることです。
「慎ましい振る舞い」や「慎ましく寄り添う」などといった形で使用します。
2つ目は贅沢ではないこと、質素なことをいいします。
「慎ましい暮らし」や「慎ましく祝う」などといった形で使用します。
3つ目は人に対して気後れすること、気恥ずかしいこと、です。
「控えめ」と「慎ましい」の違い
「控えめ」と「慎ましい」の違いを、分かりやすく解説します。
「控えめ」と「慎ましい」は似た意味を持つ言葉ですが、それぞれの言葉が持つニュアンスに違いがあります。
「控えめ」の場合、言動を遠慮がちにすることで、目立たないようにする、でしゃばらない、様子を意味します。
一方、「慎ましい」の場合は遠慮深い態度を示すことで、おしとやかな様子を意味する言葉になります。
このように、目立たないようにする、でしゃばらないようにする、が「控えめ」となり、おしとやかな様子が「慎ましい」といった違いがあります。
「控えめ」の例文
・『入社当時は控えめに思えた彼女だったが、すぐに本性を表し図々しくなった』
・『彼女は控えめな人で自分の意見を言うことができない』
「慎ましい」の例文
・『結婚して慎ましい生活ながらも私は幸せでした』
・『彼女の慎ましい振る舞いにぐっときました』
まとめ
以上のような違いに注意し「控えめ」と「慎ましい」を使い分ける必要があります。