ビジネスシーンに欠かせないロングコートの違いを比較。
この記事では、「チェスターコート」と「ステンカラーコート」の違いを分かりやすく説明していきます。
「チェスターコート」とは?
チェスターコートといえば、ロングコートのなかでも流行り廃れのない、いつの時代も着られている定番フォーマルなコートだと言っていいでしょう。
元々は19世紀に英国のチェスター伯爵が初めて着用したと言われ、ドレスコードにも適応するシンプルかつ重厚なスタイルが特徴です。
「ステンカラーコート」とは?
ステンカラーコートの言葉が日本で一般的に知られるようになったのは90年代。
一世風靡した大ヒットドラマ「東京ラブストーリー」で織田裕二が劇中で着用したことからでしょう。
それ以降は爆発的な流行はないもののシルエットをその時のトレンドに合わせつつ、リバイバルが起きているコートです。
ステンカラーは襟を閉じても開いても着こなし可能なことを意味しており、日本でしかステンカラーは意味が通りません。
襟を開いた状態を指すバルカラースタイルからバルカラーコートと呼ばれます。
「チェスターコート」と「ステンカラーコート」の違い
「チェスターコート」と「ステンカラーコート」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもロングコートのカテゴリーに分類されますが、特徴的な違いは襟の部分だと言えるでしょう。
特にステンカラーコートは名前が襟の部分を指していますので、そこに着目できます。
ステンカラーは襟を支える意味合いを持ち、具体的にはコートの襟の後ろ側が高く、前が低くなる一枚襟になっています。
それに対してチェスターコートはテーラードジャケットと同様のスタイルでいわゆる背広襟になっています。
まとめ
チェスターコートもステンカラーコートも古くからビジネスシーンで活躍してきたロングコートです。
しかしファッションのボーダーレスが進み、両者ビジネスシーン以外でも着ることができるようにシルエットや着丈、ボタンなど時代ごとに変化してきました。
このため一番ハッキリと個性の違いがでるのは襟の部分だと言えるでしょう。
チェスターコートの襟はオーソドックスな背広襟、基本的な襟をしているのが特徴です。
ステンカラーコートは襟を閉じても開いても着用できるのが特徴でしょう。
第一ボタンを開いた衿はバルカラーと呼ばれ、海外ではこちらの名称が一般的になります。