この記事では、「送り出す」と「送り込む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「送り出す」とは?
人や物を出発させることです。
例えば、旅行に行く人を駅まで見送ったり、荷物を郵便局に持っていったりすることが「送り出す」と言えます。
この場合、送り出した後は、相手の行き先や到着については関与しません。
送り出すという言葉には、別れや別離の感情が含まれることもあります。
例えば、子供が成人して家を出たり、恋人が遠くに引っ越したりすることを「送り出す」と言うことが可能です。
この場合、送り出すという言葉には、寂しさや応援の気持ちが込められます。
「送り込む」とは?
人や物を特定の場所や状況に送り届けることです。
例えば、スパイを敵国に潜入させたり、救援物資を災害地に届けたりすることが「送り込む」と言えます。
この場合、送り込んだ後も、相手の動向や結果については関心を持ちます。
送り込むという言葉には、目的や計画が含まれることが多いろ考えられます。
例えば、優秀な人材を企業に送り込んだり、自分の意見をメディアに送り込んだりすることを「送り込む」と言うことが可能です。
この場合、送り込むという言葉には、期待や野心の気持ちが込められます。
「送り出す」と「送り込む」の違い
「送り出す」と「送り込む」の違いを、分かりやすく解説します。
「送り出す」と「送り込む」の違いは、前者は人や物を目的地に向かわせること、後者は人や物を特定の場所や状況に入れることです。
「送り出す」の例文
・『彼女は、息子を留学させるために、オーストラリアに送り出した』
・『寂しいけれど、笑顔で送り出すことに決めた』
「送り込む」の例文
・『ロシアはアメリカに、定期的にスパイを送り込む』
・『警察は犯人のアジトに潜入捜査官を送り込んだ』
まとめ
「送り出す」と「送り込む」は、どちらも何かや誰かを目的地に向かわせるという意味ですが、ニュアンスが異なります。
「送り出す」は、目的地に到着するまでの過程には関与しないという意味合いがありますが、「送り込む」は、目的地に到着するまでの過程にも関与していると考えられます。
また、一方的に押し付ける意味でも使用します。