配線と回路を保護する違い?
この記事では、「配線用遮断器」と「漏電遮断器」の違いを分かりやすく説明していきます。
「配線用遮断器」とは?
ブレーカーが落ちた際に分電盤を調べにいくとほとんど作りは同じなため、配線用遮断器の位置は確認できるはずです。
左からブレーカー、ついで漏電遮断器、一番右に上下の切り替えスイッチがついているのが配線用遮断器だと言っていいでしょう。
特徴として良く知られるのは過電流の発生時に自動的に電力を遮断する事でしょう。
またショート時に自動的に電力を遮断して回路を保護します。
また至極当然な事ですが電源のオンオフによって電源の投入、遮断も行う役割を果たしています。
「漏電遮断器」とは?
分電盤では中央に1つ、ブレーカーと配線用遮断器の間に挟まれているのが漏電遮断器です。
水気のある場所で必須なのは良く知られていますが、鉄板鉄骨の上での電動器具使用の場合や400V配電系統の設備場所では必須とも言えるでしょう。
文字通りに漏電が発生した場合、火災、そして感電は直ちに人命に関わるため、これを防ぐ役割を担っています。
「配線用遮断器」と「漏電遮断器」の違い
「配線用遮断器」と「漏電遮断器」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的には「配線用遮断器」はトラブルが生じた際に回路を遮断。
繋がった電線を保護するのが重大な役割を持ちます。
カラフルなコード類を見た事がある方は多いと思われますが、絶縁皮膜で覆われていても過電流により、簡単にコード類の皮膜は溶け落ち、火災を起こします。
それを防止し、あくまでも配線にダメージを与えない様にするためなのが「配線用遮断器」です。
「漏電遮断器」はそれに対して過電流が流れてきた場合、電力を遮断して回路を守るのが決定的な違いだと言っていいでしょう。
まとめ
「配線用遮断器」はなんらかのトラブルが生じた際に回路を遮断して配線を保護するためのものです。
一方の「漏電遮断器」の場合は異常電流が検出された際に速やかに電力を遮断して回路を保護するためのものです。
また火災以上に漏電は感電という致死性の高い事故をほんの数秒間で起こす可能性もあるため、特定のシーン、シチュエーションでは必須、設置が義務付けられると言っていいでしょう。