この記事では、「二胡」と「馬頭琴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「二胡」とは?
「二胡(にこ)」は、中国の伝統的な楽器の一つで、擦弦楽器(さつげんがっき)です。
擦弦楽器とは弦楽器のうち、弓や棒で弦をこすって音を出す楽器のことを言います。
「二胡」は「蘇州二胡」、「北京二胡」、「上海二胡」の3つに分類されています。
「二胡」は二弦胡琴ですが、「三胡」は三弦胡琴、「四胡」は四弦胡琴になります。
「馬頭琴」とは?
「馬頭琴(ばとうきん)」は、2000年以上の歴史があるモンゴルを代表する民族楽器で、二本の弦の擦弦楽器です。
「馬頭琴」の本体の木材は、内モンゴルでは、シロマツ、エゾマツなどですが、モンゴル国ではシラカバが多く用いられています。
また、弦と弓はウマの尾毛や、ナイロンでできています。
「馬頭琴」の名前は、棹の上端に馬の頭の彫刻があることから名付けられました。
また、「馬頭琴」は絵本の「スーホの白い馬」に登場する楽器です。
「草原のチェロ」とも呼ばれています。
そして、「馬頭琴」の音楽はユネスコ世界無形遺産に登録されています。
「二胡」と「馬頭琴」の違い
「二胡」と「馬頭琴」の違いを、分かりやすく解説します。
「二胡」は中国、「馬頭琴」はモンゴルの伝統的な擦弦楽器です。
また、「二胡」は指の先で弦を押さえるのに対し、「馬頭琴」は左手の指の第二、第三節の間や、爪で弦を押さえます。
「二胡」と「馬頭琴」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「二胡」は「南胡」とも呼ばれています。
また、「二胡」の英語表記は「erhu」になります。
そして、「馬頭琴」はモンゴル語で「モリンホール」と言います。
モンゴル語で「馬の楽器」という意味があります。
さらに、「馬頭琴」は英語で「matouqin」と表記します。
今回は「二胡」と「馬頭琴」の意味や違いなどについて述べてきました。
「二胡」と「馬頭琴」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。