「本能」と「欲求」の違いとは?分かりやすく解釈

「本能」と「欲求」の違いとは?違い

「本能」「欲求」には、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「本能」「欲求」の違いを分かりやすく説明していきます。

「本能」とは?

動物自体が学習や経験、条件反射に関係なく、生得的にもつ行動を「本能」と言います。

簡単に言えば、動物が生まれながら持つものが「本能」です。

後天的ではなく、先天的に持つ能力や性質を意味する言葉になります。


「本能」の使い方

「本能」「本能的」「本能のままに」「動物的本能」などといった形で用いられます。


「欲求」とは?

何かを強く欲しがり求める行為を「欲求」と言います。

何かを強く欲しがったり、何かを強く実現させたいと思う行為を意味し、人間には「三大欲求」があると言われています。

そのほか、「欲求」は、心理学において、生活体に生理的・心理的な欠乏や不足が起きた際、それを満たすために行動しようとする緊張状態も意味します。

「欲求」の使い方

「欲求」「欲求不満」「承認欲求」「欲求を満たす」などといった形で用いられます。

「本能」と「欲求」の違い

「本能」は、動物が生まれ持つものを意味するため、経験や学習など、生きていく中で得ることができる知識などは一切関係しないものになります。

一方、「欲求」の場合は、何かを強く欲しがり求める行為を意味し、その中に今までの経験や学習が含まれることも少なくありません。

その点において、2つの言葉には大きな違いがあります。

「本能」の例文

・『私は、本能に従い行動することを常に心がけています』
・『彼は、どこか母性本能をくすぐるところがあります』
・『本能的に彼女を助けていた』
・『本能のままに生きることができたなら、どれだけ素晴らしいことかと思う』

「欲求」の例文

・『ダイエット中の私は、食に対する欲求が抑えきれない』
・『欲求不満気味の彼女は、いつもイラついています』
・『すべての欲求を満たすことは難しい』
・『私は三大欲求の中でも睡眠欲がズバ抜けています』

まとめ

以上のように、基本的には異なった意味を持つ2つの言葉になります。

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